
日韓外相電話会談
平成18年7月5日
7月5日午後2時半から約30分間、麻生外務大臣は、潘基文(パン・ギムン)韓国外交通商部長官と、北朝鮮ミサイル問題及び海洋調査問題につき、電話会談を行ったところ、概要以下のとおり。
- 北朝鮮のミサイル発射に関し、麻生大臣より、韓国政府が深刻な遺憾の意を表明したことを評価する旨伝え、本日発表した我が国としての制裁措置を具体的に説明するとともに、韓国も歩調を合わせて厳しい措置を取るよう要請した。さらに、国連安保理としての断固たるメッセージの迅速な発出に向けた支持・協力を求めた。
- これに対し、潘長官より、北朝鮮が再三の警告にも拘わらずミサイル発射を強行したことは、朝鮮半島のみならず北東アジアの平和と安定を害するものであり、韓国政府として深刻な懸念を有する、南北関係も影響を受けざるを得ない旨述べた。その上で、韓国政府及び国際社会が取るべき措置については、日本側とも緊密に協議していきたい旨述べた。
- また、海洋調査問題に関し、麻生大臣より、我が方の再三の中止ないし延期の要請にも拘わらず、韓国側が海洋調査を実施したことに対して遺憾の意を伝え、抗議するととも、中止を求めた。その上で、日韓関係の大局を踏まえ、この問題が深刻化しないよう、海洋調査に関する協力について話し合うとともに、排他的経済水域の境界画定の早期妥結に向け努力する旨述べた。