報道発表

ASEANに対するタミフル等備蓄引き渡し式について

平成18年5月2日

(写真)

  1. わが国政府は、新型インフルエンザ対策に努めるASEAN諸国を支援するために、新型インフルエンザ発生の際に投入するための備蓄用として、50万人分のタミフルおよび70万人分の防護用品(防護マスク、防護手袋、防護ガウン、消毒液、検査キット)を提供することとし、5月2日(火曜日)、ジャカルタにおいて薮中三十二外務審議官からオン・ケンヨン(H.E. Mr. Ong Keng Yong)ASEAN事務総長に対して、同備蓄を引き渡す式典を行った。
  2. 本件支援は、昨年12月13日の日・ASEAN首脳会議で小泉総理が、ASEAN統合を支援するために75億円を拠出すること、および同拠出金を活用して50万人分のタミフルおよび70万人分の防護用品をASEANに提供することを表明したことに基づき、本年3月27日(月曜日)に設立された日ASEAN統合基金(JAIF)の最初の事業として実施されるものである。今般、諸般の準備が整い、備蓄品の第一次調達分が備蓄地となるシンガポールに装備される運びとなったため、引き渡し式典を行うこととなった。同備蓄は、今後数ヶ月かけて全量が揃えられる予定である。
  3. 同備蓄支援により、新型インフルエンザがASEAN域内で発生した場合に、迅速かつ効率的な封じ込めが行われることが期待される。
  4. また、同引き渡し式典に引き続いて行われたASEAN各加盟国の保健関係者を主な対象としたセミナーにおいて、新型インフルエンザの発生を封じ込めるためにわが国からの備蓄支援をいかに効果的に活用するかついて、世界保健機関(WHO)西太平洋地域事務所の専門家が講演を行った。
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