報道発表

国際シンポジウム「200海里を超える大陸棚の限界の設定に関する科学的及び技術的側面」の開催について

平成18年2月8日
  1. 外務省は、国際シンポジウム「200海里を超える大陸棚の限界の設定に関する科学的及び技術的側面」を、3月6日(月曜日)、7日(火曜日)に、東京(国連大学)において国連大学との共催で開催する。
  2. このシンポジウムには、ピーター・クロッカー国連大陸棚限界委員会議長、玉木賢策同委員会委員(東大教授)および他の委員、ウラディミール・ゴリツィン国連事務局海洋・海洋法課長が来賓として参加する。
  3. このシンポジウムは、国連海洋法条約に基づき、各国が200海里を超えて大陸棚の限界を延長するために必要な科学的および技術的知見を共有し、参加各国の延長申請に役立てることを目的とするものであり、具体的内容は次の通り。

    (1)シンポジウムの第1部では、アジア・太平洋地域の途上国が直面する課題を踏まえ、既に限界設定のための申請を行ったオーストラリアの代表が申請までの政府の取り組みの経験について講演予定。また、国連その他の国際機関が、申請を検討中の途上国に対して行っている支援を紹介し、効率的な延長申請への取り組みにつき検討予定。

    (2)第2部では、特に太平洋に多く存在する「活動的縁辺部」(注:プレートの沈み込みが起こっており、地震や火山活動が活発なところ)を取り上げ、それに関連する最新の科学的研究成果について議論予定。これは国連海洋法条約が大陸棚の範囲を大陸棚縁辺部の外縁を限界としていることを念頭においたもの。

  4. このシンポジウムでは、途上国支援を行っている国際機関の活動や最新の科学的知見を踏まえ、各国の大陸棚の限界の設定のための取り組みにつき、参加者が知見を深めることが期待されている。
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