報道発表

イラク(ムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力について

平成17年12月1日

1.わが国政府は、イラク南部ムサンナー県に対して、「サマーワ散歩道計画」(Samawah Promenade Project)の一環として、サマーワ市中心部「サマーワ女子校前通り」の基礎的インフラ(道路・歩道、街灯および排水設備)の整備に資することを目的に、総額約53万1,000ドル(約5,700万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力(下記3件)を行うことを決定した。

(1)「サマーワ女子校前通り道路・歩道整備計画」
The Project for Rehabilitation of Street and Sidewalk on Samawah Girls' School Street
供与限度額:33万7,604ドル

(2)「サマーワ女子校前通り街灯整備計画」
The Project for Upgrading Street Lighting Equipment on Samawah Girls' School Street
供与限度額:10万3,231ドル

(3)「サマーワ女子校前通り排水設備整備計画」
The Project for Upgrading Drainage System on Samawah Girls' School Street
供与限度額:9万390ドル

2.サマーワ市中心部は、ユーフラテス河畔に位置しており、多くの市民が行き交う場所として重要な役割を果たしているが、シーア派が多数を占めることによるフセイン政権下の圧政、湾岸戦争後の経済制裁等のため、市民生活に不可欠な基礎的インフラの状態が極めて劣悪な状況にある。サマーワ女子校前通りにおいてもその老朽化、冠水、街灯設備の機能不全等により市民生活に悪影響をおよぼしている。

3.この計画の実施により、同市の中心的通りが整備され、緊急車両用の通路が確保されるとともに、通り沿いに住む住民や通学路として利用する学生等サマーワ市民25万人に対して、民生の安定や治安の向上に資することが期待される。

4.わが国は、ムサンナー県の「サマーワ散歩道計画」に対し、本年7月から草の根・人間の安全保障無償資金協力により「コルニッシュ通り」の基礎的インフラ整備を支援しており、本案件はこれに続くものである。

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