
イラク(ムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力について
平成17年10月25日
- わが国が本年1月に草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を決定したサマーワ市内道路(総延長15.65キロメートル)の改修工事が完了したことを受けて、10月25日(火曜日)、現地陸上自衛隊サマーワ宿営地において竣工式が行われて、イラク側よりムサンナー県及びサマーワ市関係者、わが国よりサマーワ外務省事務所および陸上自衛隊の関係者が出席した。
- ムサンナー県は、旧政権下の圧政やイランとの戦争による経済的疲弊、湾岸戦争後の経済制裁等により、イラク国内の中でも特に基礎的インフラの整備が遅れていたことから、道路・橋梁事情が極めて劣悪であり、住民の日常生活に直結する給水車の通行や、緊急時の救急車両の通行にも支障を来しているほか、児童の通学のための道路整備も不十分な状況である。今回の支援は、このような状況を改善するために、陸上自衛隊が砂利舗装を行ったサマーワ市内道路(総延長15.65キロメートル)のアスファルト舗装を行うための資金協力(総額約121万ドル(約1億3千309万円)をサマーワ市民生局に対して行ったものである。
- 今回の支援により、サマーワ市内の道路交通事情が改善され、地域住民に対する給水、医療教育等の行政サービスの向上が図られることが期待される。