報道発表

イラク・ムサンナー県の医師に対する医用画像診断研修について

平成17年10月4日
  1. わが国政府は、イラク南部のムサンナー県サマーワ市および近郊の医療機関に所属する医師9名に対し、10月4日(火曜日)から10月28日(金曜日)まで、本邦において、医用画像診断(超音波・放射線)の研修を実施する。
  2. この研修では、医用画像のシステムや機器に関する基本的な理解を深め、それに基づいた適切な画像診断を行うための知識・技術の習得に努める。また、日本の定期医療検診の制度や地域の救急医療制度を学び、その中で医用画像診断が如何に活用されているかについて、理解を深めることも目的としている。
  3. わが国は、ムサンナー県における基礎医療水準の向上を図るため、無償資金協力および本邦における看護や感染症対策分野における研修などの技術協力を実施してきた。この一環として、ムサンナー県保健局に対し、県内に所在する32箇所のプライマリー・ヘルス・センター(PHC)に対し、医療機材等の購入のために必要な資金8億6,600万円を供与しており、この研修において、医用画像撮影機器およびそれらの周辺機器の目的別役割に対する理解を深めることにより、購入された医療機材を更に効果的に活用し、地域の医療サービスの向上に貢献することが期待される。
  4. なお、今回の研修はJICA(独立行政法人国際協力機構)による研修事業の一環として実施する。
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