報道発表

ガザ撤退に関する国連安保理プレス・ステートメントの発出について

平成17年8月25日
  1. 8月24日(水曜日)、国連安保理において、中東情勢に関する公開ブリーフィングおよび非公式協議が行われ、NY時間12時頃(日本時間25日(木曜日)1時頃)、イスラエルによるガザ地区および西岸の北部の一部からの入植者退去の開始を歓迎する旨のプレス・ステートメントが発出された。
  2. わが国は、中東和平分野における主要国としての立場から、今月の安保理議長国として、今次プレス・ステートメントの発出に際し、当事国であるイスラエル政府およびパレスチナ暫定自治政府とも調整しつつ、主導的役割を果たした。本件会合後、ダン・ギラーマン・イスラエル国連常駐代表は、本件プレス・ステートメントの発出に満足の意を表明するとともに、わが国への謝意を表明した。
  3. わが国は、8月1日(月曜日)から31日(水曜日)までの1ヶ月間、安保理において議長国を務めている。

(参考)

  1. プレス・ステートメントの要旨
    • 安保理メンバー国は、イスラエルによるガザ地区および西岸の北部の一部(「ガザ地区等」)からの撤退の開始を歓迎し、このプロセスの実施を称える。
    • 安保理メンバー国は、イスラエル政府およびパレスチナ暫定自治政府の連携を高く評価し、ウォルフェンソン・ガザ撤退担当カルテット特使の支援を称える。また、次の段階での両当時者間の更なる協力を求める。
    • 安保理メンバー国は、ロードマップと調和する撤退の完全な実施の重要性を強調する。
    • 安保理メンバー国は、撤退の成功は和平プロセスの再会に向けた第一歩であることを確信する。また、パレスチナ国家の設立に向け、ロードマップおよび関連安保理決議の完全な実施の継続的な進展を確保するよう求めることを改めて表明する。
  2. 8月24日、わが国は、「イスラエルによるガザ地区および西岸の北部の一部(「ガザ地区等」)からの入植者退去が完了」に関し、要旨次のとおりの町村大臣談話を発出した。
    • 8月23日に「ガザ地区等」の入植地からの入植者退去が成功裡に完了したことを歓迎し、イスラエル政府の勇気と決断を称賛。
    • 今後、イスラエル・パレスチナ側双方が、「ロードマップ」の再開に向け、緊密に調整・協力し続けることを期待。
    • パレスチナ自治政府がガザ地区等の治安を回復し、その復興と安定に向けて指導力を発揮することを期待。わが国としても、今後も中東和平問題に積極的にとりくみ、当事者の和平努力を支援していく考え。
  3. 安保理における議長国
    安保理仮手続規則において、各メンバー国がその国名の英語のアルファベット順に従って順次1ヶ月ずつ議長職を務めることとされている。わが国が安保理議長を務めるのは、1998年4月以来である。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る