報道発表

イラク(ムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力について

平成17年7月21日
  1. わが国政府は、イラク南部ムサンナー県に対して、「サマーワ散歩道計画」としてサマーワ市中心部「コルニッシュ通り」の基礎的インフラ(道路・歩道、街灯および排水設備)の整備に資することを目的に、ムサンナー県に対して、総額約51万9千ドル(約5,550万円)の草の根・人間の安全保障無償資金協力を行うことを決定した。

    (1)「コルニッシュ通り道路・歩道整備計画」
     (The Project for Rehabilitation of Street and Sidewalk on Al-Kornish Street
     供与限度額:39万2,371ドル(約4,200万円)

    (2)「コルニッシュ通り街灯整備計画」
     (The Project for Provision of Street Lighting Equipment on Al-Kornish Street
     供与限度額:10万6,280ドル(約1,130万円)

    (3)「コルニッシュ通り排水設備整備計画」
     (The Project for Provision of Drainage System on Al-Kornish Street
     供与限度額:2万330ドル(約220万円)

  2. サマーワ市中心部は、ユーフラテス河畔に位置しており、多くの市民が行き交う場所として重要な役割を果たしているが、シーア派が多数を占めることによるフセイン政権下の圧政、湾岸戦争後の経済制裁等のため、市民生活に不可欠な基礎的インフラの状態が極めて劣悪な状況にある。コルニッシュ通りにおいてもその老朽化、冠水、街灯設備の機能不全等により市民生活に悪影響を及ぼしている。
  3. この計画の実施により、同市中心部の目抜き通りが整備され、通り沿いに住む住民や商店街及び市場を利用するサマーワ市民25万人に対する民生の安定や治安の向上に資することが期待される。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る