報道発表

イラク(ムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力サマーワ総合病院に対する医療機材の供与式について

平成17年6月12日
  1. わが国の草の根・人間の安全保障無償資金協力による支援を決定していたサマーワ総合病院に対する医療機材の供与式が、6月12日(日曜日)15時(現地時間10時)より、サマーワ総合病院内で行われ、わが国より外務省サマーワ連絡事務所小林弘裕所長、陸上自衛隊イラク業務支援隊岩村公史隊長および陸上自衛隊関係者等が、イラク側より、ムサンナー県リヤード副知事、ムサンナー県保健局ファーレハ局長、サマーワ総合病院ラーギブ院長および同県医療関係者等がそれぞれ出席した。
  2. サマーワ総合病院は、ムサンナー県で唯一、眼科、泌尿器科等の診察を行える病院であるが、治療に不可欠な医療機材が不足しているため、バクダット等での治療を余儀なくされている。今回の支援では、眼科には網膜症の治療に必要な機材、泌尿器科には内視鏡治療に必要な機材の供与等を行うことを通じ、同病院の各診療科の医療体制の立て直しを図ることにより、これまでバクダット等でしか治療が出来なかった症例の治療が出来るようになる。
  3. 今回の供与は、これまでにわが国が支援しているサマーワ総合病院を含む「南部地域主要病院整備計画」や「ムサンナー県プライマリー・ヘルス・センター整備計画」等の緊急無償や医療保健分野における草の根・人間の安全保障無償資金協力、また陸上自衛隊による医療分野における人道復興支援活動との相乗効果が期待される。
(参考)
  1. 本件にかかる草の根・人間の安全保障無償資金協力の贈与契約(贈与額約67 万ドル)は、本年2月9日にサマーワ総合病院において、署名・締結されている。
  2. サマーワ総合病院に対しては、昨年5月に、草の根・人間の安全保障無償資金協力により医療用品の供与を実施しているが、今回、医療機材を供与することで、同病院の医療体制がさらに向上することが期待される。
このページのトップへ戻る
目次へ戻る