談話

平成25年7月16日
  1.  我が国は本年に入ってからのイラクにおける治安情勢の悪化を強く懸念しており,7月10日のラマダン月の開始以降,首都バグダッドをはじめとするイラク各地で連続テロが発生し多数の死傷者が出ていることに関し,強い衝撃と憤りを覚えます。我が国は,亡くなられた方々及び御遺族に心から哀悼の意を表します。

  2.  テロはいかなる理由においても正当化できず,我が国は,罪のない人々を無差別に標的にする残虐なテロ行為を改めて断固として非難します。

  3.  我が国は,イラク政府及びイラク国民が,このような卑劣なテロに屈することなく,更なる国民和解と政治・民主化プロセスの進展を通じて,国内の諸課題を解決していくことを期待するとともに,このようなイラク政府及びイラク国民の努力を引き続き支援していきます。

【参考】
(1) 報道等によれば,7月10日のラマダン月の開始以降,特に,7月11日から14日(現地時間同日)にかけて,首都バグダッド,北部のキルクーク,中部のカルバラー,南部のバスラをはじめとするイラク各地の諸都市で多数のテロ事案が発生し,これまでに130人以上が死亡している。

(2) 国連筋によれば,イラク全土におけるテロによる死者数は,今年5月は約1,000人,6月は約760人,また報道等によれば,7月の死者数は現時点で約370名と,非常に高い水準に達している。


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