談話
セルビアとコソボとの関係正常化のための合意について(外務報道官談話)
平成25年4月24日
我が国は,4月19日にブリュッセルにおいて,セルビア首相とコソボ首相とが,両国間の関係正常化のため合意したことを歓迎します。また,我が国は,両国間の対話促進のために努力を払ったアシュトン欧州連合外務・安全保障上級代表に対し,祝意を表します。
我が国は,今回の合意が,西バルカン地域のみならず,欧州全域の安定及び繁栄への道標になると確信しています。我が国は,両国が合意の履行へ向けて着実に取り組むことを希望します。我が国は,両国の民主的改革及び経済発展のための努力を今後とも支援していく考えです。
(参考)
2008年2月,コソボはセルビアからの独立を宣言(我が国は同年3月18日にコソボを国家承認。)。セルビアは,コソボの独立は認めないとの立場は堅持しつつ,2011年3月以降,EUによる仲介によるコソボとの対話に臨んできた。2012年10月からはアシュトンEU外務・安全保障政策上級代表の仲介の下,関係正常化に向けた両国首相の会談が毎月実施され,今回最終合意に至った。
合意内容の詳細は明らかにされていないが(4月24日時点),報道等によれば,これまで両者間で意見の一致が見られていなかった,コソボ北部地域のセルビア人が多数居住する自治体における行政機構のあり方等に関し合意がなされた模様。