談話

平成25年8月14日
1.  本14日,エジプト治安部隊がムルスィー前大統領支持派のデモ隊の排除を開始し,多数の死傷者が出ていることに関し,これまで我が国を始め国際社会が全ての関係者に対して最大限の自制と責任ある行動を求めていたにもかかわらず,このような事態に至ったことは極めて遺憾であり,強い懸念と憂慮の念を表します。

2.  我が国は,改めて,全ての関係者が,暴力を回避し,最大限の自制と責任ある行動をとるよう強く求めます。

3.  また,外務省として,在留邦人や邦人渡航者の安全確保のために必要な措置を講じていきます。

(参考)
(1) 本14日,治安部隊は,カイロ市内のラバ・エル・アダウィーヤ広場とナハダ広場で座り込みを継続しているムルスィー前大統領支持派のデモ隊を排除する措置を実施,治安部隊とムルスィー前大統領支持者との衝突が断続的に発生。一連の衝突で,エジプト保健省によれば,現在(日本時間14日20時時点)までに13名以上が死亡,21名以上が負傷(一部報道によれば,100名を超える死者が発生したとの情報もある)。
(2) エジプト在留邦人数は約1000名。日本時間14日夜現在,邦人の被害は確認されていない。

談話へ戻る