記者会見
北村外務報道官会見記録
(令和7年4月23日(水曜日)16時00分 於:本省会見室)
冒頭発言
石破総理のベトナム及びフィリピン訪問
【北村外務報道官】冒頭、私(北村外務報道官)から2点あります。
一つは石破内閣総理大臣の外遊についてです。午前中の官房長官会見でも発表がありましたけれども、諸般の事情が許せば、石破内閣総理大臣は、4月27日から30日まで、ベトナム及びフィリピンを訪問される予定になっています。
世界の成長センターであり、戦略的要衝に位置する東南アジア、この関係強化は法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けての要であり、日本外交の最優先課題の一つになっています。人口1億人を超え、力強い経済成長を続けるベトナム及びフィリピンとの関係は、とりわけ重要です。外務省としては、こうした首脳外交をしっかりと支えていきたいと考えています。
第19回日本国際漫画賞の作品募集
【北村外務報道官】2点目は、第19回日本国際漫画賞の作品募集についてです。
外務省は、現在、第19回日本国際漫画賞の応募作品を募集しています。締め切りは6月30日となっています。この日本国際漫画賞ですけれども、海外への漫画文化、その普及と漫画を通じた国際文化交流の促進を目的とし、優れた漫画作品を創作した海外の漫画家を顕彰するために、平成19年に外務省が創設し、以後毎年実施しているものです。
応募作品の中から、最優秀賞1作品、優秀賞3作品が選ばれ、本年度末に、日本で授賞式が行われる予定となっています。その際、受賞者を日本に招待し、授賞式にも出席いただく予定となっています。詳しくは日本国際漫画賞のウェブサイトを参照いただければと思います。
私(北村外務報道官)のほうからは以上2点です。
米国国務省の組織改編計画の公表
【共同通信 河内記者】米国のルビオ国務長官が、国務省の複数の部局を統合廃止して抜本的に改革すると発表しました。世界各地で人権や民主主義推進の役割を担った部局などを廃止するということです。米国が従来掲げてきた、民主主義と人権を重視する価値観外交の転換が加速する可能性もありますが、外務省としては、こうした米国の動きをどう見ていらっしゃるかということが一点と、また日米の外交に与える影響があるかどうか、お考えをお聞かせください。
【北村外務報道官】今、御質問がありました、米国の国務省の組織改編計画の発表につきましては、昨日22日(現地時間)になされたと承知しています。
他国政府の行政組織に関することですので、私どもとしてコメントする立場にはないというのがお答えになります。
その上であえて申し上げますと、米国国務省は我々外務省にとってのカウンターパートでして、非常に幅広い分野で、長年にわたって関係を構築してきています。特に、現下の国際情勢においては、日米で取り組むべき課題は多くありますので、今後とも日米の外交当局の間で様々なレベルで強固な信頼関係、そして、協力関係を構築し、日米同盟を更なる高みに引き上げていきたいと考えているところです。