記者会見
北村外務報道官会見記録
(令和7年5月21日(水曜日)15時54分 於:本省会見室)
冒頭発言
エクアドル大統領就任式典への特派大使派遣
【北村外務報道官】冒頭、私(北村外務報道官)の方から1点、エクアドル大統領就任式典についてです。
既に報道発表出しておりますけれども、政府は、5月24日にエクアドル共和国の首都キトにおいて行われるダニエル・ノボア・アシン・エクアドル共和国大統領の就任式典に、特派大使として英利アルフィヤ外務大臣政務官を派遣することを決定しました。
我が国にとって、エクアドルは価値や原則を共有する伝統的な友好国であり、両国は百年以上の外交関係を通じ、政治・経済・文化等様々な分野において協力関係を進展させてきました。
英利政務官に特派大使として就任式典に出席していただくことで、このような良好な両国関係が更に緊密になることを期待しております。
日韓双方における入国手続の円滑化措置の実施
【日経新聞 馬場記者】日韓関係についてお伺いします。本日、日韓双方の空港に、入国の際に専用レーンを設置して、日本から、また韓国からの観光客の方が相互訪問しやすくなる措置についての発表がありました。この措置の意義と、日韓の国民の往来増加が日韓関係に与える影響についてのご見解をお伺いいたします。
【北村外務報道官】まず前提として、日本と韓国は、互いに国際社会の様々な課題に対処すべきパートナー、協力すべきパートナーで、重要な隣国です。現下の戦略環境の下、この日韓関係の重要性は変わりません。
また、日本と韓国は、現在、お互いが相手国民の渡航先の第1位となっています。また、両国関係の安定的な発展に国民交流が重要な役割を果たしているところです。こうしたことを踏まえまして、今般、国交正常化60周年の機会を捉えて、本年6月1日から30日まで、期間限定で、日韓双方における入国手続の円滑化措置を実施することとしました。
このような措置をとることが可能となった背景には、やはり日韓両国関係の良好な基調というものがあります。その点については、韓国側との認識が一致しているところです。引き続き、日韓関係の安定的な発展のために、韓国政府との間で緊密な意思疎通を行っていきたいと考えているところです。