記者会見

大菅外務報道官会見記録

(令和元年5月8日(水曜日)16時37分 於:本省会見室)

冒頭発言

(1)G20大阪サミットSNS企画

【大菅外務報道官】G20大阪サミットに向けた広報の一環で,在京の各国大使館の協力を得まして,日本以外のG20メンバー19か国及びEUを紹介する動画を作成することとしました。具体的には,在京大使館員が出演し,自国の料理などを実物で紹介してもらい,最後にG20サミットに向けた一言メッセージももらうこととしています。
 第1回として,本日,前議長国でもあるアルゼンチンのバビーノ公使が,アルゼンチンの典型的なランチメニューを紹介する動画が,G20大阪サミットのフェイスブックとツイッターの公式アカウントに投稿されました。また,インスタグラムの公式アカウントにも何枚かの画像が投稿されました。今後,サミット本番に向けて,週3,4回のペースで順次投稿していく予定です。

(2)TICAD7公式ツイッター等

【大菅外務報道官】G20大阪サミットに続く,本年の日本主催の大型国際会議であるTICAD7につきましても,2月末にTICAD7公式ツイッターを開設し,先週の河野大臣のアフリカ訪問も含め,アフリカ関連の話題を積極的に発信しています。また4月半ばには外務省ホームページに,「アフリカ各国トピックス」及び「ちょっといい話・エピソード集」の掲載を開始しました。

(3)「外務省/ODA広報」ツイッターの開始

【大菅外務報道官】外務省はこれまで様々な形で国民の皆さんに対するODA広報に努めてまいりましたが,今般ツイッターに「外務省/ODA広報」のアカウントを開設しました。ODAを知らない,あるいはあまり関心がないといった方々にも,日本のODAが世界で,また日本のためにどのように役立っているのかを知っていただけるよう,ODAマンとともにユーモラスに発信していくことを目指しています。
 外務省としては,今後ソーシャルメディア,SNSなども活用しつつ,一層の政策広報に努めてまいります。

イラン核合意(イラン政府による対抗措置の可能性)

【共同通信 江藤記者】イランのザリーフ外相が,核合意に基づいて行ってきたいくつかの義務の停止を決めたと述べまして,核合意に伴って停止していた核関連活動の一部を再開する方針と見られているんですけれども,日本として何らかの自制を求めたり,その辺を行うお考えがあるか,受け止めをお願いします。

【大菅外務報道官】繰り返し表明しておりますけれども,我が国は国際不拡散体制の強化,そして中東地域の平和と安定に資するイランの核合意を一貫して支持しています。一方,中東地域の安定化に向けて,イランの建設的な役割が重要と考えております。我が国としましては,イランとの伝統的な友好関係を活用して,地域の平和と安定に向けて貢献する考えであり,引き続き,対話を通じた問題解決に向けて我が国としても取り組んでまいるということです。

【共同通信 江藤記者】対話を通じた問題解決というのは,自制につながるようにという意味でよろしいわけですかね。

【大菅外務報道官】イラン核合意を含む地域情勢につきましては,イラン側とも率直な意見交換を実施してきております。外交上の詳細なやり取りについては差し控えたいと思います。

世界保健機関(WHO)総会における台湾のオブザーバー参加

【中央通信社 楊記者】今年,WHO総会は5月20日から開催されます。台湾はオブザーバー参加を目指してまいりましたが,オンラインの出席手続きの締め切りの日を過ぎた今も,WHOから台湾に招待状が届いておりません。台湾は一昨年から,3年連続でWHO総会に招かれない事態について,日本政府の見解をお願いしたいです。

【大菅外務報道官】我が国としましては,WHO総会の台湾のオブザーバー参加を一貫して支持してまいりました。実際に台湾は,ご指摘になった直近の3年の前ですけれども,2009年から2016年までの8年間は連続してオブザーバー参加を実現してきたと承知しております。国際化の進展,そして人の移動の活発化に伴いまして世界的な公衆衛生危機への対応の強化は不可欠であると認識しています。感染症対策をはじめとする国際保健課題への対応に,地理的な空白を生じさせないためにも,台湾が何らかの形でWHO総会に参加することが望ましいと考えております。

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