記者会見

横井外務報道官会見記録

(平成25年4月24日(水曜日)16時30分 於:本省会見室)

冒頭発言-「中国における鳥インフルエンザA(H7N9)に関する講演相談会」への専門医派遣について

【外務報道官】中国における鳥インフルエンザA(H7N9)に関する講演相談会」への専門医派遣について申し上げます。
 4月26日から28日まで外務省は東北大学大学院医学系研究科の賀来満夫教授を上海及び北京に派遣し、現地において、「中国における鳥インフルエンザA(H7N9)に関する講演相談会」を実施する予定です。
 鳥インフルエンザA(H7N9)に関してはこれまで中国各地の日本人会や商工会議所において在中国日本国大使館及び中国国内にある日本国総領事館の医務官や職員が、在留邦人に対して説明会を開催してきていますが、感染者の増大に伴い、予防等更に必要な情報を提供するために、感染症分野の専門医(感染制御・検査診断学分野・総合感染症科)を今回派遣することとしました。

中国における鳥インフルエンザA(H7N9)に関する講演相談会

【フジテレビ 長谷川記者】今、ご紹介いただきました講演相談会ですけれども、開催は上海と北京ということですが、それぞれどちらでどのような形で開催されるのか、この講演相談会自体の概要をお知らせいただけますでしょうか。

【外務報道官】まず最初に、上海では邦人向け講演会というのがありまして、その次に日本人学校関係者に対する講演会、さらには、その後、夕食懇談会の格好で日系医療関係者と情報・意見交換をいたします。引き続き、北京におきましては、在北京の大使館の多目的ホールにおいて、一般在留邦人150名程度を対象として講演会を行います。

日中韓首脳会議

【フリーランス 安積氏】日中韓首脳会談についてお伺いいたします。韓国の外相が来日をキャンセルされたという件で、今まで過去3回は5月に開催されているのですけれども、これで5月開催の目はなくなったというか、困難になったというように解されているのでしょうか。

【外務報道官】この日中韓首脳会談、それに先だって外相会談が行われるのがこれまでの通例でありまして、今ほど安積さんがおっしゃったとおり、過去におきましては5月に行われたという例が多かったと思います。
 今年の議長国は韓国でありまして、韓国が中心となって具体的な日程の調整をしているという現状にあります。今のところ、最終的にセットしたという段階ではありません。

【フリーランス 安積氏】今回の件は、多分、例大祭における靖国の参拝が訪日中止の原因になっているという報道がありますが、過去において、第1回目の日中韓首脳会談の時、麻生政権の時ですが、麻生政権が2008年10月に真榊を奉納しているという件がございます。
 今回も安倍首相が真榊を奉納されたわけですけれども、この年は12月13日、この時は日本が開催国だったのですけれども、12月13日に福岡で首脳会談を開催しています。もちろん、韓国も中国も参加しているというわけですが、2008年の時と今回とでかなり温度差があるわけですが、この原因というのは何だと解されていますでしょうか。

【外務報道官】今回、韓国の側で、韓国外交部の尹長官の訪日がキャンセルされたというような報道があるのは承知しておりますけれども、基本的には、日本と韓国の外相同士の中でコミュニケーション、それから、連絡を密にしていこうという話があったのは事実でありますし、また、韓国側の外務大臣に対しても訪日招請をしていたのは事実です。ただし、基本的にどのタイミングで具体的に訪日していただくかということについては、少なくとも現在に至るまで調整中であったと承知しております。
 さらに、次のお尋ねでありますけれども、靖国問題と、それから、いろいろな三国間の会談の成否の関係についてでありますけれども、先方がどういう意図をもって、どういう態度を取ったかということについて、私の方から申し上げるのは差し控えたいと思います。

核兵器の人道的影響に関する共同ステートメント

【中国新聞 藤村記者】今、ジュネーブで開かれているNPT運用会議の準備委員会ですけれども、日本時間の今夜にも核兵器の非人道性に関する共同声明が発表される予定ですが、日本政府としてはこれに賛同するのかどうか。どうでしょうか。

【外務報道官】基本的には、これは外務大臣のほうからもお答えしておりますけれども、このステートメントについて、日本側に対し参加の呼びかけがあるのは事実ですが、ただいま現在の状況では、その対応ぶりについて、まだ検討中ということであります。
他方、我が国は唯一の戦争被爆国として、核兵器使用の影響に関しては、どの国よりも実態をよく理解しており、この核兵器使用の惨禍を二度と繰り返してはならないという考えの下、先般、NPDI会合に外務大臣が出席されたように、国際的な核軍縮努力を主導していくという、この立場には変わりはございません。

【中国新聞 藤村記者】署名する賛同国が60数カ国まで増えていて、日本の賛同を待っているという報道もあるのですけれども、検討に時間がかかっている理由は何でしょうか。

【外務報道官】検討に時間がかかっているということではなくて、さまざまな要素を慎重に検討しているということであります。

中国における鳥インフルエンザA(H7N9)に関する講演相談会

【NHK 広内記者】鳥インフルエンザに戻って恐縮ですけれども、先ほど御説明いただいたのは、26から28日まで毎日のように行われるのかということと、状況次第では今後もこういった派遣は検討されるお考えでしょうか。

【外務報道官】基本的に、この方は26日に日本を出発し、上海、北京で説明会を行います。他方、それ以外にも状況に応じて柔軟に説明会、相談会、あるいは現地の医療関係者との意見交換というものを行う予定であります。
現時点で、この次に何を行うかということは予定はされておりませんけれども、御指摘のように、事態の進展の仕方によって新たな追加措置ということについては検討していきたいと思います。

日韓関係

【フリーランス 安積氏】先ほど、靖国参拝と訪日中止についての因果関係についてはコメントできないとおっしゃりましたけれども、2008年の時との状況の変化といいますと、やはり竹島問題などがかなりクローズアップされたのが、問題はもともとありましたが、それが大きな違いではないかと思います。
また、慰安婦の件でも米国で慰安婦の碑が建設されて、それについてかなり両国間でそういったところが問題視されていたということがありますが、こういった問題が表になったことにおいて、韓国側がよりセンシティブになっているということは考えられることなのでしょうか。

【外務報道官】それはさまざまな可能性が考えられると思います。ただ、しかし韓国側が一体どのように考えて、どのような決断をしたかということについて、第三国の立場から、その立場あるいは考えをこういう場合において明らかにするというのは適当ではないと思います。したがって、私からのコメントは差し控えさせていただきたいと思います。

核兵器の人道的影響に関する共同ステートメント

【中国新聞 藤村記者】先ほどの共同声明のことですけれども、検討に時間がかかっていると言われましたが、先ほど報道官が言われた被爆国としてのスタンスを見たら、共同声明に賛同できるのではないかなと思うのですけれども、時間がかかっている理由というのはどういうところなのでしょうか。

【報道官】基本的には、現場において日本側としての対応が求められるタイミングまでには、間違いなく日本、本国政府から対応が現地に指示をされ、日本国として意思表示をするということは間違いないと思います。
今、おっしゃったような考え方、そういう角度というのは当然あると思いますし、また、それ以外にもさまざまな要素というのは検討する際において考慮されるべきと思います。

【中国新聞 藤村記者】その検討されるさまざまな要素というところを具体的に教えてほしいのですが。

【外務報道官】今ほどおっしゃったのは、他の国が賛同しているではないかというポイントをおっしゃりましたけれども、各国において軍縮に対する考え方、あるいはその国の安全保障についての考え方、事情も、それから置かれた環境も違っておりますし、その国が置かれた立場によってさまざまな問題に対する考え方、結論というのは違ってしかるべきではないかと思います。

【中国新聞 藤村記者】つまり、日本の安全保障政策において共同声明に賛同できるかどうかというところが、検討が時間がかかっているということでいいのでしょうか。

【外務報道官】、私が申し上げたのは、検討するに当たってさまざまな観点があり、その中で、今おっしゃったように、核軍縮の立場もあるでしょうし、あるいは日本の国内における安全保障上の考え方、それ以外にもあるかもしれませんけれども、1つの問題を検討するに当たっては、何も検討する角度というのは1つではございませんので、その必要な角度について、できる限り詳細に検討した上で慎重に結論を出していくというのが通常のプロセスかと思います。
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