記者会見

大鷹外務報道官会見記録

(令和2年7月2日(木曜日)16時42分 於:本省会見室)

香港情勢(国家安全法の制定)

【産経新聞 原川記者】香港情勢に関しましては、この前、外務大臣談話が出されて、そこで遺憾の意が表明されているところですが、問題の法律が施行されてから、その法律の下で、すでに逮捕者が出ている状況です。こういった状況を踏まえてですね、さらに何らかの対応、例えば声明とか、先ほどの談話でしたか、外務大臣談話をまた別の表現で出すとかですね、そういった更なる対応というのは,何か検討されているのでしょうか。

【大鷹外務報道官】香港の件については、おっしゃるように、その後の状況についてもいろいろ報じられているところでして、政府としても大きな関心を持って注視しているという状況です。
 その意味でいろいろ物事が起きているということで言うと、邦人保護という観点からも、物事をしっかり今後の影響、あるいは今後の動向についてしっかり注視していくということになりますが、今後の更なる対応については、予断をもって申し上げることは控えたいと思います。いずれにせよ日本側の考えというのは、今までにも、外務大臣談話を含めて申し上げたとおりのことなので、そのことは繰り返し中国側に伝えてきているし、引き続き関係国としっかり連携して、適切に対応していく必要があると思っています。ただ、それ以上のことは、今の時点では予断することは差し控えたいと思っています。

日韓関係(GSOMIA)

【毎日新聞  青木記者】日韓関係なんですけれども、輸出管理の関係でですね、康京和(カン・ギョンファ)韓国長官がその話の中で、GSOMIAはどうするのかっていうふうに伝えたときにですね、それはいつでも終了できる権限は我々にあるんだと、ただその上で、状況を注視していきたいというような内容をおっしゃっていたんですけど、日本としての立場はいかでしょうかということを伺いたいと思います。

【大鷹外務報道官】これまでもGSOMIA等をめぐる経緯はいろいろあったというのはご案内のとおりですけれども、いずれにしましても、韓国側には、地域の安全保障にも関わるような話ですので、このGSOMIAの件については賢明な対応を求めたいということは縷々申し上げているところですので、その立場には今も変わりはありません。

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