記者会見

大鷹外務報道官会見記録

(令和2年3月25日(水曜日)16時36分 於:本省会見室)

冒頭発言

在外邦人及び海外渡航者への情報発信

【大鷹外務報道官】冒頭,私の方から1点だけございます。新型コロナウイルスの関係での,海外渡航者への情報発信についてです。新型コロナウイルスが全世界で感染を拡大する中,我が国は,感染症危険情報を始めとして,在外邦人の方々,あるいは海外渡航者の方々に対して,ホームページやメール等を通じて,適時適切な情報発信・注意喚起に努めてきているところです。
 特に,多くの国・地域が入国者に対して,最近は入国禁止,国境封鎖,あるいは航空便の運航停止等の入国制限措置を実施している中で,外務省では,把握しているこれらの情報を外務省海外安全ホームページ等に日々掲載して,渡航者や現地邦人の方々に広く注意喚起しているところです。
 また,3月18日には,全世界を対象に感染症危険情報レベル1,つまり「十分注意してください」というものですけれども,を発出しまして,同時に,海外への渡航の是非またはその延期の必要性について,改めて検討を求めたところです。
 在留邦人及び渡航者の皆様におかれては,感染症の更なる拡大や行動制限措置の強化の可能性もあることを念頭に,最新情報の収集と感染予防に万全を期していただきたいと,外務省としては考えているところです。

新型コロナウイルス(感染症危険レベルの引き上げ)

【NHK 渡辺記者】感染症の危険情報についてお伺いしたいと思うんですけれども,これまでかなり段階的,あるいは一気に,全世界,危険レベル1とか上げてきましたけれども,今日とか今週中とかそういった形で,何か大規模というか,まとまった地域の危険情報を上げるとか,そういったことは考えていらっしゃるんでしょうか。

【大鷹外務報道官】この新型コロナウイルスの感染については,WHOも言っていますように,今でもかなり感染の拡大が進んでいる状況です。そういう中で,先ほど冒頭に申し上げたように,外務省としては,今後の更なる拡大とか,感染の状況とか,あるいは各国がそれに対してとる行動制限措置とか,いろいろなことを念頭に,不断の見直しを行いながら,必要な注意喚起を機動的に行っていくということであります。
 その意味では,今,具体的に,いつどういうものを出すかということは言える段階ではありませんけれども,いつでもそういったものが,外務省からまた発出され得るとお考えいただいた方がいいと思います。そういった意味からも,私どもが日々発出している海外安全ホームページ等の情報については,更に注目していただければと,国民の皆様にお願いしたいところです。

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