記者会見
大鷹外務報道官会見記録
(令和2年2月5日(水曜日)16時36分 於:本省会見室)
冒頭発言
米国による中東和平ビジョン
【大鷹外務報道官】今朝,中東についての貼り出しを出させていただいて,河野雅治日本国政府代表(中東和平特使)がイスラエル,パレスチナ,カタールを訪問中,そして4日の夜には,日本時間で今朝の4時くらいになりますけれども,アッバース・パレスチナ大統領と会談したということです。その内容について貼り出しをさせていただきますので,是非ともご覧ください。
新型コロナウイルス(チャーター機第4便の派遣)
【読売新聞 後藤記者】今日,茂木大臣が会見をされて,明日にも第4便のチャーター機を武漢に派遣できるように調整を続けているというお話でしたけれども,実際に今,どれぐらいの人数の方が帰国を希望されているのか,そしてまた日本国籍以外の方,どれぐらいいらっしゃるのかという情報はありますでしょうか。
【大鷹外務報道官】今日のお昼過ぎに茂木大臣から発表させていただいて,ここで全て繰り返すつもりはないのですが,いずれにしても結論としては,明日の6日に第4便のチャーター機を派遣すべく調整が進んでいるということです。そしてこの第4便を,帰国を希望されるできる限り多くの方々にご利用いただきたいと思っております。そして,その便以降についても,帰国したいという方々が全員帰国できるように対応したいというのが,茂木大臣が申し上げたことです。
人数については,大臣からも申し上げたとおりですが,日々,あるいは人数について変動がまだあり得るということを踏まえまして,今の時点では全体として何人ですとか,その内訳はどういうふうになっているとか,それは差し控えさせていただきたいと思います。
【読売新聞 後藤記者】帰国を希望される方をどのように募るのでしょうか。個別に連絡を取って希望を聞く形になるのでしょうか。
【大鷹外務報道官】これは従来どおりと同じだと思いますけれども,基本的にはメールですとか電話ですとか,そういった手段を使って,個別に連絡を取るという手法をとっていると理解しております。
【NHK 渡辺記者】今日,大臣が昼過ぎにも発表されましたけれども,大臣のお話ですと,現在,武漢にいる,希望されている日本人の方は140人くらいいらっしゃって,第4便には200人くらい乗られるとおっしゃってました。ということは60人くらい違いがございますけれども,その方々というのは配偶者の方,中国の国籍の方とかですね,そういう方々ということで想定されているんでしょうか。
【大鷹外務報道官】昼にも大臣の方から申し上げましたけれども,現地,湖北省には帰国を希望する邦人がまだ約140名いらっしゃるということでありますし,茂木大臣が申し上げた数字がありますけれども,その数字も申し上げたように,まだ変動があり得るという前提の数字でございますので,中身については,今の段階で私の方から予断として申し上げるのは適切ではないのかなということで,コメントはさし控えさせていただきたいと思います。
【NHK 渡辺記者】第4便の運航にあって,これまでとは違う,異なった状況というか,そういったことは特にないんでしょうか。例えば運航の時間とか,そういったものは特に大きく変わらないのか。そのへんの調整というのはどうなっているんでしょうか。
【大鷹外務報道官】これまでの三つの便と同様に出発地を含めて,同じような形を想定しております。それから,実際の運航の時間ですとか,そういったものについても,まだ調整中という大きな前提はつきますけれども,これまでの3便と同様に夜に本邦を出発するような方向で調整しているとご理解いただければと思います。
新型コロナウイルス(他国の入国制限)
【朝日新聞 小野記者】ミクロネシア連邦がですね,感染者が発生した全ての国から,日本を含む国からの入国を拒否するという決定をしました。これに日本政府としてどういうふうに対応しているのかということと,こういった動きについての懸念もあるかなと思うのですけれども,どのようにお考えか伺えますか。
【大鷹外務報道官】もちろん,今,政府としては日本国内での感染の拡大を防止するということを最も重要な課題として,全力を尽くしている状況です。その一方で,おっしゃるように,病気の現状について,あるいは実態について,客観的に十分理解して対応することも大事だということは,専門家ですとかWHOの方々も言っているところですので,そこは各国においても,そういった正確な情報に基づいて,対応するようにして欲しいというのが我々の考えです。