記者会見
大鷹外務報道官会見記録
(令和元年12月11日(水曜日)16時30分 於:本省会見室)
冒頭発言
(1)オリンピック休戦決議採択
【大鷹外務報道官】冒頭,3点ほど,私の方から申し上げたいと思います。一つは先日オリンピックの休戦決議のお話をしたと思いますけれども,9日,国連総会において採択されたことをご報告申し上げたいと思います。
今回のオリンピック休戦決議は,最終的に,全国連加盟国193か国中186か国が共同提案国となり,全会一致で採択されました。このことは,2020年東京大会がスポーツを通じて平和でより良い世界を築く重要な機会であることを,国連加盟国が支持した結果であると認識しています。
2020年東京大会の成功に向けて,引き続き外務省としても関係省庁と連携して取り組んでいきます。
(2)「スポーツ・フォー・トゥモロー」1,000万人達成
【大鷹外務報道官】2件目もスポーツに関連する話です。日本は,2014年度から2020年度までの7年間で,発展途上国をはじめとする世界100以上の国と地域,1,000万人以上の人々に,スポーツの価値を届ける我が国の国際貢献事業「スポーツ・フォー・トゥモロー」を実施しているところです。今般,9月末の集計時点ということになりますが,目標である100か国・1,000万人を予定より早く達成することができたということを,この場をもって発表させていただきます。
本年9月までの活動実績値そのものは,合計すると202か国・地域、約1,002万人という数字です。
この「スポーツ・フォー・トゥモロー」は,2020年オリ・パラ東京大会の招致が決まった2013年のブエノスアイレスでのIOC総会で,安倍総理が世界にお約束したものであります。いよいよ来年に迫ったオリンピックの本番に向けて,引き続き外務省としては,スポーツ指導者・選手の招へい・派遣,それからスポーツ関連施設の整備,あるいは器材供与といった事業を着実に実施して,さらに機運を醸成していきたいと思います。
(3)第13回日本国際漫画賞受賞作品の決定
【大鷹外務報道官】三つ目が,これもこの場をもって発表ということになりますが,日本国際漫画賞の話です。ご案内の方もいらっしゃると思いますが,外務省は,毎年,海外への漫画文化の普及と漫画を通じた国際文化交流に貢献した漫画作家に対して,日本国際漫画賞を授与しています。
今年は第13回目を迎えるのですが,66の国・地域から345作品の応募がありました。その中から,先月行われた審査委員会における厳正な審査の結果,イスラエルのGuy Lenman(ガイ・レンマン)氏の『Piece of Mind(ココロノカケラ)』という作品が最優秀賞として選ばれました。その他にも,優秀賞3作品,全部合わせると受賞作は15作品ほどあります。この一部については会見場の入口に資料を積んでおりますのでご覧ください。
この第13回日本国際漫画賞授賞式は,年明けの2月18日に茂木外務大臣主催で,最優秀賞それから優秀賞の受賞者を招いて,東京で開催する予定です。
漫画やアニメは,ご案内の方も多いと思いますが,多くの国々で日本の文化や日本語,あるいは日本について関心を持ってくれる人たちが,それらについて関心を持つきっかけとなることが非常に多いということが知られています。こういう観点からも,漫画の普及,今後とも力を入れていきたいと思っております。