記者会見

大菅外務報道官会見記録

(令和元年5月29日(水曜日)16時30分 於:本省会見室)

冒頭発言

(1)川崎市における殺傷事件

【大菅外務報道官】昨日朝の川崎市の事件で,外務省大臣官房広報文化外交戦略課の小山智史主査が被害に遭ったことは痛恨の極みであります。心よりご冥福をお祈り申し上げるとともに,ご遺族にお悔やみを申し上げます。外務省としては,ご遺族をサポートするべく,できる限りのことをしてまいりたいと考えております。報道各社におかれましては,ご家族のご意向,ご心情に十分な配慮をお願いいたします。

(2)国連平和維持要員の国際デー

【大菅外務報道官】本日5月29日は,国連平和維持要員の国際デーです。国際デーに際し,国際社会の平和と安全に貢献しているすべての国際平和維持要員の方々に改めて敬意を表するとともに,国際平和維持活動において犠牲になられた方々に哀悼の意を表したいと思います。
 日本は,1992年以来,28の国連ミッション等に12,500人以上の要員を派遣してきました。現在は,国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS)に司令部要員4名を派遣しています。
 また,国連平和維持要員ではありませんが,本年4月から,エジプト・イスラエル間の停戦監視活動を通じて,中東の平和と安定に貢献している多国籍部隊・監視団(MFO)に対し,司令部要員として自衛官2名を派遣するなど,国際社会の責任ある一員として積極的な貢献を行っています。
 要員派遣に加え,我が国は国連PKOにおいて喫緊の課題である要員の能力構築につきましても,国連三角パートナーシップ・プロジェクトの推進役として,資金拠出とともに自衛隊員を教官として派遣しています。
 日本としては,今後とも国際社会の平和と安定のために,積極的な役割を果たしていく考えです。

(3)マラウイ総選挙

【大菅外務報道官】5月21日,マラウイ共和国において1994年の民主化達成以来6度目となる総選挙,これは大統領選挙,国会議員選挙,地方議会の選挙ですが,その総選挙が実施され,27日,現職のアーサー・ピーター・ムタリカ大統領の再選が発表されました。我が国は,総選挙が平和裡に実施されたことを歓迎し,ムタリカ大統領が再選されたことに祝意を表します。
 我が国は,ムタリカ大統領のリーダーシップの下,マラウイが政治的安定を図るとともに,社会・経済発展を進めることを期待します。我が国は,そのためのマラウイの努力を引き続き支援し,二国間の友好協力関係を一層強化させていく考えです。

川崎市における殺傷事件

【日本テレビ 清田記者】亡くなった小山さんについてなんですけれども,一緒に仕事をしたこととかございますでしょうか。あるいは聞いている人柄,仕事ぶりとかありますればお願いします。

【大菅外務報道官】外務報道官の下の,大臣官房広報文化外交戦略課の担当者として,一緒に仕事をしてまいりました。大変優秀な担当官,ミャンマー語の専門家ということが強調されておりますけれども,今のポストではミャンマー語を生かすというよりは,外務省の専門職として,まさに対外発信の面で如何なく能力を発揮してくれていました。ですので,大変,本当に残念に思っております。

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