記者会見

大菅外務報道官会見記録

(平成30年8月29日(水曜日)16時32分 於:本省会見室)

冒頭発言

(1)北朝鮮への渡航自粛要請

【大菅外務報道官】本年9月9日の北朝鮮建「国」70周年記念日関連行事等について,取材を希望する報道関係者の方がおられると承知しております。
 我が国は,平成28年2月以来,我が国独自の対北朝鮮措置の一環として,我が国から北朝鮮への渡航自粛を要請しています。本29日,報道各社に対して,本措置の趣旨を踏まえた適切な対応を行っていただくよう、注意喚起を発出いたしました。
 なお,北朝鮮に住所等を有する個人等に対する支払については,北朝鮮に滞在する居住者がその滞在に伴い通常必要とする支払等の場合を除き,原則禁止されています。詳しくは財務省外国為替室にお問い合わせください。
 また,今回発出した注意喚起は報道各社宛てのものですが,この機会を利用して,改めて広く日本国民の皆様に対し,目的のいかんを問わず,北朝鮮への渡航は自粛していただくようお願いいたします。

(2)アフリカ賢人会議コアグループ会合

【大菅外務報道官】今般,外務省は,日本財団と「アフリカ賢人会議」コアグループ会合を8月31日に共催します。
 この会合のため,賢人会議の中心的役割を担う5名のアフリカ諸国の元首脳が訪日し,アフリカの平和と安全の分野で,アフリカ自身が取り組むべき課題に関して,提言を行なうべく意見交換を行う予定です。
 日本側の参加者は,森元総理,笹川日本財団会長,アフリカ側は,シサノ・モザンビーク元大統領,ソグロ・ベナン元大統領,ムカパ・タンザニア元大統領,オバサンジョ・ナイジェリア元大統領,ムベキ・南アフリカ元大統領が出席予定です。共同議長を森元総理とシサノ・モザンビーク元大統領が務める予定です。
 取材機会も設けられる予定ですので,しかるべくご案内したいと思います。

(3)日豪外相電話会談

【大菅外務報道官】本29日,午後3時40分から約10分間,河野外務大臣は,マリス・ペイン・オーストラリア連邦外務大臣と電話会談を行いました。
 詳細は,間もなく報道発表の形で発出したいと思いますので,それをご参照ください。

外務報道官会見

【朝日新聞 田嶋記者】初めてなので,少し全体的なことを伺いしたいんですけれども,今,外務報道官の会見,週1回やっていただいていて,一方で,官房長官の会見,毎日2回開かれていて,そういった中で,初めてなのであえて聞くのですけれども,外務報道官の存在意義みたいなものはどのようにお考えなんでしょうか。

【大菅報道官】私は,7月20日に着任したばかりで,正に,自らの存在意義を学びつつ検討中というところです。ご指摘の官房長官の会見ですが,夏以外であれば毎日2回,それから外務大臣も週2回ということで,そういう中でどのように外務報道官の会見を位置付けていくか,というのはよく考えたいと思います。

【朝日新聞 田嶋記者】今,外務省,対外発信強化していく中でですね,外務報道官として,こうしていきたいという具体的なものは何かあるんでしょうか。

【大菅報道官】いずれにしましても,外交分野での発信力を強化していくという大きな目的があり,その任務を最も効果的に果たすためにはどうしたらいいか,ということを考えていきたいと思っております。

【共同通信 福田記者】今,週1回の会見,続けていくか考えたいというふうにおっしゃったんですけど,これは何か,増やすとか減らすとか,そういうことをお考えだという感じですか。

【大菅報道官】週1回のこの報道官会見をどう「位置付けて」いくのがいいのか,ということを考えていきたいと申し上げました。

【共同通信 福田記者】回数を増やすとか減らすということについては,特に検討はしていないということなんでしょうか。

【大菅報道官】そういうことも含めて,全体の中で,どう位置付けていくか,大臣の記者会見につきましても,昨日,それから7月の終わりですか,本省会見室で河野大臣も会見をやったと思いますが,あれも今までと違うやり方の一つだと思います。効果的に発信するには全体をどうしたらいいか,ということを考えていきたいということです。

北朝鮮への渡航自粛要請

【共同通信 福田記者】この発表文の中に,「適切な対応を行っていくようよろしくお願いいたします」と書いてありますが,適切な対応の,具体的な対応とはどういうことを指しているのか教えてください。

【大菅報道官】渡航の自粛をお願いしたいということです。

【共同通信 福田記者】報道関係者に渡航を自粛をお願いしたいということですね。

【大菅報道官】報道関係者もですし,一般国民もです。

北朝鮮における邦人旅行者の拘束疑い事案

【毎日新聞 田辺記者】昨日の大臣の会見で話がありましたけれど,北朝鮮から帰国されたと思うんですけれども,邦人の方なんですけど,外務省としても事情を聞くような話があったと思うんですが,その後,どうなっているんでしょうか。

【大菅報道官】事柄の性質上,事情を聞くに当たっての日時,内容について,お答えを差し控えたいと思います。

【毎日新聞 田辺記者】聞くということは,そういう方針であることは変わりない。

【大菅報道官】大臣が昨日,申し上げたとおりです。

【読売新聞 鷹尾記者】今の関連の邦人拘束の件ですけれども,帰国して安全がある程度確保されていると思うので,今の時点で,拘束から解放に至るまでの経緯について,言える範囲について教えていただきたいんですが。

【大菅報道官】申し訳ありません。この点については,これ以上のお答えは差し控えたいと思います。

【朝日新聞 清宮記者】北朝鮮側が日本人について,スギモトトモユキという名前を出していると思うのですが,人定について,日本政府として明らかにできるところはあるのでしょうか。

【大菅報道官】人定につきましても,お答えは差し控えたいと思います。

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