記者会見
安藤外務副報道官会見記録
(平成30年5月16日(水曜日)16時31分 於:本省会見室)
世界保健機関(WHO)における台湾のオブザーバー参加
【中央通信社 黄記者】本年のWHO臨時総会は5月21日から開催されます。台湾はオブザーバー参加を目指してまいりましたが,昨年に続き,本年もWHOから台湾に招待状が届きませんでした。本件に関して,日本政府の見解を伺います。
【安藤副報道官】我が国といたしましては,WHO総会への台湾のオブザーバー参加につきましては一貫して支持をしてきております。実際に台湾は,2009年から2016年まで8年連続でオブザーバー参加を実現してきたと承知しております。
国際化の進展に伴い,地球規模の課題が増加している昨今において,世界的な公衆衛生危機対応の強化は不可欠であると認識しております。
今年は,台湾におけるSARS発生から15年目の節目の年でありまして,感染症対策を始めとする国際保健課題への対応に地理的空白を生じさせないためにも,台湾が何らかの形でWHO総会に参加することが望ましい,このように考えております。
北朝鮮情勢
【毎日新聞 田辺記者】北朝鮮が,今日の南北閣僚級の会談を中止すると言ったり,今後の米朝についてもやめるようなことをにおわせる発信がありますけれども,それに日本としてどう受け止めてますか。
【安藤副報道官】北朝鮮の言動の一つ一つについてお答えすることは差し控えたいと思いますけれども,我が国としては,北朝鮮の動向について,重大な関心を持って,平素から情報収集・分析に努めております。引き続き,注視をしていきたいと思っております。
特に,北朝鮮が全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの完全,検証可能かつ不可逆的な方法での廃棄に向けた具体的な行動を取ることが必要であると,この観点から,来る米朝首脳会談が,核・ミサイル,そして何よりも重要な拉致問題が前進する機会となることを強く期待しております。その準備において,日本側の考えをしっかりと米国に伝えながら,米国とともに準備を進めていきたい,このように考えております。