記者会見

大鷹外務副報道官会見記録

(平成29年7月5日(水曜日)16時35分 於:本省会見室)

冒頭発言

(1)地雷対策に関する安保理決議(第2365号)の採択

【大鷹外務副報道官】6月30日(NY時間),国連安全保障理事会において,地雷対策に関する決議が全会一致で採択されました。
 本決議は,地雷関係の安保理決議としては最初の決議であり,我が国は主提案国のボリビアとともに,共同提案国となっています。
 我が国は,これまでも地雷やクラスター弾等の不発弾除去活動や被害者に対する支援を積極的に行っており,平成28年度は22か国・地域に対し,総額約47億2,300万円にのぼります。2011年から2015年までの総額は,日本は世界第2位の規模です。また,支援だけでなく,対人地雷禁止条約やクラスター弾に関する条約といった関連条約の未締結国に対して,締結の働きかけなどを行ってきており,引き続き,これらの分野において積極的な役割を果たしていく所存であります。

(2)七里国連食糧農業機関(FAO)アフガニスタン事務所長の「B.R. セン賞」受賞

【大鷹外務副報道官】我が国は,七里富雄(しちりとみお)国連食糧農業機関(FAO)アフガニスタン事務所長が,FAO職員を対象とする最も歴史ある表彰である「B.R.セン賞」を受賞されることに祝意を表する次第です。
 「B.R. セン賞」は,元FAO事務局長(注:1956~1967年在任)の名が冠されたもので,現場での技術協力において優れた成果を挙げたFAO職員に贈られる賞であります。七里事務所長は,アフガニスタンでのFAOの活動拡大における長年の貢献を評価され,今般の受賞に至ったわけです。授賞式は,本5日,ローマにおいて開催中のFAO総会において実施される予定です。
 七里事務所長は,我が国との関係においても,アフガニスタンにおけるFAOを通じた農業分野での開発協力の推進にあたり,非常に大きな貢献をしてきました。七里事務所長の長年にわたる献身的な活動に,この場を借りて敬意を表したいと思います。

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