記者会見

丸山外務報道官会見記録

(平成29年6月21日(水曜日)16時39分 於:本省会見室)

冒頭発言

日・トルコ外相会談

【丸山外務報道官】本日21日夕刻から,岸田外務大臣は,6月20日から22日まで外務省賓客として来日中の,メヴリュット・チャヴシュオール・トルコ共和国外務大臣と外相会談を行います。外相会談に次いで,共同記者発表,ワーキングディナーが行われる予定です。
 トルコ外相の外務省賓客としての訪日は,2003年以来14年ぶりとなります。トルコは歴史的な友好国ですが,チャヴシュオール外務大臣は,特にトルコ日本友好議連会長も務めたトルコ政界随一の親日家としても知られております。
 今回のチャヴシュオール外務大臣の訪日により,日本とトルコの二国間関係が,一段と深まることが期待されます。

日中韓首脳会合及び日中首脳会談

【財新メディア 舛友記者】二つお伺いしたいんですが,一つは,7月下旬にも予定されている日中韓首脳会談なんですが,中国側からの返事がまだないという報道があったんですが,この時期に行われるのかどうかという見通しをお伺いしたいのが一つと,二つ目が,来月初めG20での日中首脳会談というのも調整をずっとやっていると思うんですが,その会談はセットされているのか,セットされているとすれば,どういうことが話し合われるのか,例えば,中国側の経済イニシアティブAIIBとか「一帯一路」について話し合うのか,また来年にかけて,日中の首脳の相互訪問ということも話すのか,その2点をお願いいたします。

【丸山外務報道官】日中韓については,現在まだ日程,確定しておりません。ですから,特にそれ以上,何か申し上げることはありせん。それから,G20における二国間会談については,既に韓国とは行うということでやっております。今,ロシアと調整中。それ以外は,まだ確定していないという状況です。
 AIIBのことがありましたので,一言だけ日本の立場を申し上げますと,日本としては引き続き,AIIBが公正なガバナンスが確立できるか,それから借入国の債務の持続可能性ですとか,環境・社会に対する影響の配慮,そういったものが確保されているか,そういったことについて運用を注視していきたいと考えております。

航空機による特別墓参

【ロシア新聞 レーニン記者】日露関係に関連する質問ですが,この間は天気の状態で,北海道の中標津空港から国後島と択捉島へのチャーター機の運航が難しいとして,中止になりました。日本のマスコミによりますと,日本政府は,今,改めてロシア側と日程を調整する方針ですが,今,何か決まっていますか。いつ新しい飛行になりますか。

【丸山外務報道官】航空機による特別墓参は,元島民の方々の思いを踏まえて,昨年12月,そして本年4月の日露首脳会談の結果として,ロシア側と実現することで一致しまして,関係者の協力を得て準備を進めてきました。
 今回,悪天候のため,特別墓参が実現できなかったことは大変残念であります。航空機における墓参は,元島民の方々の身体的負担の軽減ですとか,そういった人道的な観点から,引き続き,有意義であると考えております。元島民の方々のご要望も踏まえて,改めて,実現に向けて調整していきたいと考えております。
 日程についてのご質問がありましたが,まだ,次回の航空機による特別墓参の日程については,現時点ではまだ何も決まっていません。ただ,先ほど申しましたが,高齢化している元島民の方々の負担軽減という観点から,有意義であると考えていますので,実現することが重要だと認識しています。元島民の方々のご要望も踏まえつつ,改めて,実現に向けて調整していきたいと考えております。

サウジアラビア関連

【共同通信 林記者】先ほどの報道で,サウジアラビアの皇太子が解任されて,国防大臣の副皇太子のサルマン氏が昇格したという報道がありました。敵対するイランなどへの強硬姿勢が強まるという見方もありますけれども,中東情勢や日本とサウジアラビアの関係について,影響をどのように見ていらっしゃいますでしょうか。

【丸山外務報道官】ご指摘の報道は承知しております。我が国としては,情勢を注視しているということです。本件についてのコメントは,差し控えたいと思っています。

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