記者会見

丸山外務報道官会見記録

(平成29年4月19日(水曜日)16時42分 於:本省会見室)

冒頭発言

(1)アブダッラー・アラブ首長国連邦外務国際協力大臣の訪日

【丸山外務報道官】4月21日から24日まで,アブダッラー・ビン・ザイード・アール・ナヒヤーン・アラブ首長国連邦外務・国際協力大臣が訪日します。
 アブダッラー大臣は,滞在中,岸田外務大臣と外相会談を行い,二国間関係や地域国際情勢について意見交換を行う予定です。
 また,この間,皇太子殿下は,アブダッラー大臣を御接見になります。
 今般のアブダッラー大臣の訪日を通して,同国との二国間関係が一層強化されることが期待されます。また,中東地域の安定勢力であり,地域情勢に強い影響力を有するアラブ首長国連邦との間で,地域情勢や安全保障を始め,幅広い分野で政治対話を深め,我が国の中東政策に深みがもたらされることが期待されます。

(2)グラツィアーノ国連食糧農業機関事務局長の訪日

【丸山外務報道官】5月9日から12日まで,ジョゼ・グラツィアーノ・ダ・シルバ国連食糧農業機関(FAO)事務局長が訪日します。
 グラツィアーノ事務局長は,滞在中,政府関係者等との会談を行うほか,10日に上智大学において公開講演・ジョブセミナーを実施し,外務省主催のふくしまスィーツ賞味会,FAO親善大使イベントに出席します。また,11日には世界農業遺産(GIAHS)認定地域を視察します。
 我が国は,食料・農林水産分野における国連専門機関の筆頭であるFAOの活動を重視しています。分担金拠出第2位の加盟国として,FAOとの関係強化に取り組んでいます。今年1月に初めて開催した日・FAO年次戦略協議に続き,今般のグラツィアーノ事務局長の訪日を通して,日・FAO関係の更なる進展が期待されます。

アブダッラー・アラブ首長国連邦外務国際協力大臣の訪日

【朝日新聞 下司記者】アブダッラー大臣の来日のことでお伺いしたいんですけれども,二国間関係,地域・国際情勢ということですが,具体的にどういうことを話し合われる予定なのか,もう少し詳しく教えてください。

【丸山外務報道官】今回訪日するアブダッラー大臣は,現在療養中の大統領に代わって事実上の大統領であるムハンマド・アブダビ皇太子を支える直系若手王族の筆頭格であるということで,非常に重要視しているわけであります。
 今後のアラブ首長国連邦外交の中枢を担う存在であると,そういった観点から我々としましても,アラブ首長国連邦は,湾岸協力理事会(GCC)において窓口的な役割も果たしてきているということもあって,幅広い分野での政治対話を深めていきたいと考えております。特に,地域情勢のことでも,特にアラブ首長国連邦は日本と同様の価値観である「中庸」ですとか,「寛容」を重視している,そういうこともありまして,この地域や国際条理での取組について我々も評価しておりますし,更なる協力をこの機会に深めていきたい,そのように考えております。

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