記者会見
丸山外務報道官会見記録
(平成29年4月5日(水曜日)16時35分 於:本省会見室)
冒頭発言
(1)スペイン国王陛下及び同王妃陛下の訪日
【丸山外務報道官】昨4日から7日まで,フェリペ6世スペイン王国国王陛下及び同王妃陛下が国賓として我が国を訪問中です。
本日午前,天皇皇后両陛下は皇居にて国王・王妃両陛下と御会見になり,本夕には,宮中晩餐を催されます。
このほか,安倍総理は国王王妃両陛下と懇談し,晩餐会を催される予定です。
(2)日EU・EPA交渉
【丸山外務報道官】4月3日から本5日まで,東京において,日EU経済連携協定(EPA)交渉第18回交渉会合が行われています。
交渉の内容については,まさに現在進行形でありますので,私(報道官)からのご説明を差し控えさせていただきますが,本日,会合の終了次第,担当課長から,その結果・概要についてご説明させていただくこととしています。詳細については別途ご案内します。
(3)金杉アジア大洋州局長と武大偉中国外交部朝鮮半島事務特別代表との電話会談
【丸山外務報道官】今朝ほど来,金杉憲治アジア大洋州局長は,金烘均(キム・ホンギュン)韓国外交部朝鮮半島平和交渉本部長と電話にて意見交換を行い,本日午後には,ユン米国国務省北朝鮮政策担当特別代表との意見交換を行いましたが,それに引き続いて,本日午後,武大偉(ぶ・だいい)中国外交部朝鮮半島事務特別代表と電話にて意見交換を行いました。
両者は,本日の北朝鮮による弾道ミサイル発射に関し情報交換を行うとともに,北朝鮮に対し,更なる挑発行動の自制,安保理決議等の遵守を強く求めていくことで一致しました。また両者は,安保理決議第2321号を含む関連安保理決議の厳格な履行の確保に向け、緊密に連携していくことを確認しました。
北朝鮮弾道ミサイル発射
【時事通信 市川記者】先ほどの北朝鮮のミサイルの関係なんですけれども,今後,政府としては,国連で,また前回のようなプレスステイトメントなり,又は新たな制裁決議なり,何らか行動していくことになるんでしょうか。
【丸山外務報道官】今後の国連安保理における具体的な対応につきましては,予断することは差し控えたいと思いますが,我が国としては,関連する安保理決議の度重なる明白な違反である今回の弾道ミサイル発射に対して,米国,韓国等の関係各国と緊密に連絡・協力していく考えです。
【時事通信 市川記者】北朝鮮のこの挑発行為を抑えるために,中国の影響力というのは大事だと思うんですけれども,先ほど,武大偉さんと金杉さんが電話で話されたという話もありましたけれども,今後,日本政府から中国政府に対して,どのように働きかけていかれるお考えでしょうか。
【丸山外務報道官】我が国から中国に対しては,様々なレベルで責任ある安保理常任理事国としての建設的な役割を求めてきているところでありますし,また米中首脳会談を控える米国とも緊密に連携してきているということです。我が国としては,引き続き,中国を含む関係国と緊密に連携しながら,北朝鮮に対して諸懸案の包括的な解決に向けた,具体的な行動を取るように強く求めていきたい,このように思っております。