記者会見

丸山外務報道官会見記録

(平成29年3月29日(水曜日)16時42分 於:本省会見室)

英国のEU離脱関連

【NHK 坂本記者】今日,英国がEUからの離脱を正式にEU側に通知する見通しとなっていますが,この辺りの受け止めと,日本への影響をどのように見てらっしゃいますでしょうか。

【丸山外務報道官】既に3月20日の時点で,英国政府は29日にEUからの離脱通告を行うということをEU側に通知しまして,本日,離脱通告と承知しております。日本政府としましては,まずは日本企業の活動,それから国際社会の悪影響,こういったものが最小化されるように,しかるべく情報収集・分析を行いながら,今後の英国のEU離脱プロセスの展開,これを引き続き注視していきます。

【NHK 坂本記者】関連で,英国に進出する日本企業も今後の交渉次第では経営戦略,相当の転換を迫られる事態にもなりかねないかなと思いますけれども,この辺りのフォローアップ,日本政府としてはどういふうにしていきたいとお考えでいらっしゃいますか。

【丸山外務報道官】先ほど申しましたとおり,いずれにしましても日本企業の活動については,悪影響が最小になるように,日本政府としてもしっかりとサポートしていきます。

【時事通信 市川記者】今の質問に関連しますが,ブレグジットの話をG7やG20でどういうふうに議論していくんでしょうか。

【丸山外務報道官】G7,G20の議論は,今の段階で,予断を持って私の方からコメントするということは差し控えたいと思いますが,G7,イタリアが議長国として,イタリアの考え方も前面に出しながら,また,それから伊勢志摩サミットの時のいくつかの引き継ぎ事項もあります。そういった全体の中で欧州の抱える問題というものも,当然のことながら議論されていくことになろうかと思います。
 G20にしましても,先般の日独の首脳会談の時にも,いろいろと広範な意見交換も行われておりますし,そういった欧州での情勢,ブレグジットでの影響といったことについても,様々な観点からの意見が出てくると思いますが,先ほど申しましたように,G7,G20,これからも議題等々固めながら議論していくということになりますので,今の段階で私の方から予断を持ってコメントすることは差し控えたいと思います。

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