記者会見

佐藤外務報道官会見記録

(平成26年4月16日(水曜日)16時39分 於:本省会見室)

日韓局長級協議

【フリーランス 安積氏】慰安婦問題について日韓の局長級会議が行われていますが,これについてお伺いします。
 日本は慰安婦について,既に1965年の基本条約で問題は解決済みという立場をとりながら,アジア女性基金などでお金をあげたりだとか,時の総理大臣の方から謝罪文,手紙を送るというようなやり方で誠意を示してきたつもりですが,今回,局長級会議というのは日本からの提唱ということですが,新しい何か日本の方からの提案というものもあるのでしょうか。また,アジア女性基金と同じやり方,即ち,時の総理大臣の謝罪文とか,あと,資金の供与というものにおさまるのでしたら,どういうような説得で韓国側を納得させるというようなことになるのでしょうか。

【外務報道官】安積さんがおっしゃったとおり,法的な話については,日本政府として従来累次説明してきているとおりでございますし,先ほどの基金の話も含めて,誠意を持って対応してきている,ということでございます。
 今般,日韓の政府間,局長級で議論を行うということについては,これはやはり,局長級をはじめとして様々なレベルで,いろいろな日韓間の諸課題について集中的に議論を行っていくということが,日韓の間で重要であるということから,その一環として,今回,局長級で協議を行うと,その際,慰安婦問題について協議をするということになっております。
 先ほどのご質問の中に,新しい提案があるか,ということがございましたけれども,協議の内容とか,あるいは今後どうなっていくのかといったような見通しですか,そういうものについては予断をもってお答えするということは差し控えたいと思いますが,最初おっしゃられた法的な立場ですとか,そういうものについて変更があったということではございません。

【共同通信 小野記者】局長級協議についてですが,この協議そのものについて,外務省として,どういう成果を期待しているのかということと,今回は慰安婦の問題に関する議論ですけれども,今後,具体的にどういうテーマが扱われることになるのかという見通しがあれば教えてください。

【外務報道官】繰り返しになって恐縮ですけれども,今後のテーマを含めまして,これから何が起こるか,あるいは今回,具体的に何が起こっている,あるいは起こるであろうかということについては,現時点では予断を持ってお答えをすることを差し控えたいということでご理解いただきたいと思います。

【フリーランス 安積氏】たしか,この慰安婦の件については,1965年で一応,法的な決着をつけて,それで国交を回復したということがありますし,また1993年の河野談話では,こういう談話を出すことにおいて両国がそれで問題を終結させようというような合意があったと報道されています。
 やはり経緯を見てみましたら,日本がある意味,誠意を見せていても,韓国がその都度,その都度の政権によって覆していくというようなことがあるのですが,この同じようなことが再度繰り返されないようにするために,どういうような注意とか,そういったことをされているのでしょうか。

【外務報道官】日韓関係の基本に立ち返った答えにならざるを得ないのですけれども,隣にある大変に重要な国であるということで,これは継続して,この両国間の関係について意を用いていくということが必要であると認識しております。
 そこで,今回についても,これはいろいろなレベルで,いろいろな日韓間の諸問題について議論を行っていくというのが大事であると。そういう考え方に立って臨んでいるものでございます。

【共同通信 平野記者】日韓で追加質問なのですが,ちょうどオバマ大統領のアジア歴訪の前に行われるということですが,もともとオバマ政権としては,この前に日韓関係を改善してほしいという話だったのですけれども,米国に対してどのようなメッセージを今回の会談で出していきたいのでしょうか。

【外務報道官】米国を含めまして,このアジア太平洋におけるいろいろな情勢については,これは米国のみならず,あるいは豪州ですとか,あるいはASEANですとか,望んでいるところは,このアジア太平洋地域が平和であって,繁栄する地域であるということに共通項があると思うのです。
 そこでオバマ大統領の訪日に当たっても,この地域の情勢についても含め,いろいろな課題についての意見交換が行われると思います。その中にあって,日韓関係というものは,日本にとって大変大切な関係であり,この地域に位置する者にとって,もっと言えば,グローバルに見ても,この地域の平和と安定のために大切な関係の一つであるということで,日本としては近隣諸国との関係について意を用いて,できることをやっていく,というのが重要であるというように,日本にとっても大切なことでありますし,それから,この地域における日本としての役割を考えた場合に,そういう意味でも大切である,ということかと思います。

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