記者会見

丸山外務報道官会見記録

(平成29年5月17日(水曜日)16時30分 於:本省会見室)

冒頭発言

(1)武井外務大臣政務官のバルバドス及びメキシコ訪問

【丸山外務報道官】5月18日から23日まで,武井外務大臣政務官は,バルバドス及びメキシコを訪問する予定です。
バルバドスでは,5月19日に,カリブ共同体(カリコム)外交・共同体関係理事会会議(外相会合)が行われまして,そこに域外国として出席します。日・カリコム関係に関するスピーチを行うほか,バルバドス政府や各国要人等との二国間会談を行う予定です。ちなみに,今回,域外国から招待をされているのは3か国のみでして,日本,ベルギー,ジョージアです。
メキシコでは,日本人メキシコ移住120周年を記念した行事に出席するとともに,現地政府要人及び日系社会の関係者と意見交換を行います。中南米の日系社会との連携の強化の必要性については,5月9日に提出された中南米日系社会との連携に関する有識者懇談会,この報告書においても指摘されています。

(2)東ティモール大統領就任式及び東ティモール独立15周年記念式典への中谷元総理特使の派遣

【丸山外務報道官】本年3月に行われた東ティモール民主共和国大統領選挙の結果を受け,5月19日から20日にかけ,フランシスコ・グテレス・ル・オロ大統領の就任式が行われ,また,これにあわせて東ティモール独立15周年記念式典が行われます。
我が国は,日・東ティモール関係の重要性に鑑み,この就任式及び独立記念式典に中谷元衆議院議員(東ティモール議員連盟会長)を,安倍総理の特使として派遣することとしました。
今般の中谷総理特使の派遣が,我が国と東ティモールとの良好な友好関係の維持・発展につながることが期待されます。

(3)ヴァシチコフスキ・ポーランド外務大臣の訪日

【丸山外務報道官】5月18日,ヴィトルド・ヴァシチコフスキ・ポーランド共和国外務大臣が訪日します。
滞在中,同大臣は,岸田外務大臣との間で外相会談を行い,二国間関係や国際場裡での協力に関する意見交換を行う予定です。
今回のヴァシチコフスキ大臣の訪日により,日本とポーランドとの関係が一層発展することが期待されます。

(4)アゼベド世界貿易機関事務局長の訪日

【丸山外務報道官】5月21日から23日まで,ロベルト・アゼベド世界貿易機関(WTO)事務局長が外務省の閣僚級招へいにより訪日します。この事務局長の訪日は,当初15日から18日までの予定でしたが,WTO側の事情により,急遽訪日が延期となっていました。その後,再調整した結果,今回の訪日となったものです。
アゼベド事務局長は,滞在中に我が国政府要人との会談を行う予定です。また,日本国内の関係機関・団体等との間で,意見交換を行います。
WTOを中心とした多角的貿易体制は世界貿易の礎であり,我が国の通商政策の柱です。我が国要人とアゼベド事務局長との意見交換では,自由貿易の推進,多角的貿易体制の維持・強化等について議論が行われる予定です。

(5)「投資政策室」の設置

【丸山外務報道官】15日付けで,外務省は,経済局内に投資関連政策を一元的に立案・実施する「投資政策室」を設置しました。
政府は,日本経済における投資の役割が増大して,投資活動を支える投資関連協定の重要性が増しているとの認識の下に,「投資関連協定の締約促進等投資環境整備に向けたアクションプラン」(アクションプラン)を2016年5月に策定し,2020年までに100の国・地域を対象に投資関連協定の署名・発効を目指すこととしています。また,近年,国際フォーラムにおける投資に関する議論も活発化しているところです。今般の投資政策室の設置は,こうした現下の情勢を踏まえたものです。
投資政策室は,「アクションプラン」の実施のために,投資関連協定の交渉先の選定を含む戦略立案を担うとともに,各地域を所管している局課とも連携しながら,投資関連協定の交渉促進に取り組んでいくことになります。
こうした取組を通して,投資関連協定締約促進のための政府横断的な交渉体制を整備・強化し,我が国をめぐる投資活動の更なる活性化につながるルール作り,環境整備を積極的に推進していきます。

ポーランド外相の訪日

【共同通信 竹本記者】ポーランド外相の件なんですが,岸田大臣との意見交換の日時と,今回の訪日の目的,どういう方々とお会いになる予定か,分かる範囲でお願いできますでしょうか。

【丸山外務報道官】日程等につきましては,別途ブリーフィングの機会を設けさせていただきますので(報道課注:事前ブリーフに代えて報道発表を発出),その時にご説明させていただきますが,今回のポーランド外相の訪日ですが,ポーランドはEUの大国であります。また,これから日EU関係を強化していくにあたってもポーランドの協力というものは重要ですし,日EU・EPAもありますし,日EU・SPAもあります。これらを推進していく上で,ポーランドとの協力関係,大変重要だと思っております。
また,地域情勢についての意見交換も重要だと認識しております。これはヨーロッパにおける情勢,それからアジアにおける情勢,両方においても,ポーランドとの関係を強化していくことは非常に重要,特に国交回復60周年という節目の年でもありますので,ポーランドとの二国間関係も更に強化していくということであります。

【共同通信 竹本記者】追ってブリーフということでしたが,明日いらっしゃって,明日,会談するということはないんですか。

【丸山外務報道官】確認して,ご案内させていただくことになると思います。
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