記者会見
吉田外務報道官会見記録
(令和3年3月3日(水曜日)15時46分 於:本省会見室)
小野日子外務副報道官の内閣広報官への起用
【朝日新聞 安倍記者】今日、外務副報道官の小野さんが内閣広報官に起用される人事の発表がありました。小野さんのこれまでの仕事ぶりの評価ですとか、また、ご本人の強みというのは何だというふうに考えていますか。
【吉田外務報道官】小野日子(おの・ひかりこ)さん、私のところで審議官をやっていただいておりました。小野さんが内閣広報官に任命されますが、多分略歴等も皆さんの手元に行っているかと思います。ご覧いただければ明らかと思いますが、この大臣官房の広報・文化の部門で、広報・文化外交戦略課長であるとか、内閣の副広報官というポストにもいらっしゃいました。それから公益財団法人の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のスポークス・パーソンを務められたこともあります。本日まで、大臣官房審議官として外務副報道官という仕事をやっていただきました。
このように、広報とか報道関係の業務、非常に長い経験と知見をお持ちです。必ずや、内閣の重要政策を内外に広報する業務で、ご活躍されるだろうと思っています。
彼女は外務省に入られて、私は入省したときから存じ上げていますけれども、ご覧のように、非常に人柄も温厚で、いろいろな人と幅広く接して、そういった意味では人脈形成でも能力を発揮されてきた方だと思います。
私も実はこのポストは、広報とか報道の関係は初めてですが、そういった意味では、折に触れて小野、当時審議官に意見を求めたり、相談したりして、非常に力強く、的確なアドバイスをいただいてきました。そういうところが、新しい職場でも、強みとして十分に発揮されるのではないかと期待しています。
【NHK 渡辺記者】今の質問の関連ですが、一方で、今回の一連の不祥事で、山田さんという前任者が辞めて、こういう大変な中で、外務省から後任が出られることについてはどう考えていらっしゃるのでしょうか。注目されている時期だと思いますし、前任者の不祥事の問題がある中で、政権を揺るがすようなこととなっている、こういう大変な時に行くということは、背負っていくものが重いのではないでしょうか。
【吉田外務報道官】人事の話ですので、なかなかコメントすることは難しい部分もありますけれども、今申し上げたように、小野日子さん、新しい内閣広報官は、非常に経験と能力をお持ちでいらっしゃるということで、そういう意味では極めて適材適所の人事をされているのかなと思います。
ご指摘のあったような難しい状況はありますけれども、国家公務員として、倫理観、服務規律、それから公務に対する誠意ある姿勢、これを遺憾なく発揮されるだろうと思いますので、私は小野さんがご活躍されるものと期待しています。
【吉田外務報道官】小野日子(おの・ひかりこ)さん、私のところで審議官をやっていただいておりました。小野さんが内閣広報官に任命されますが、多分略歴等も皆さんの手元に行っているかと思います。ご覧いただければ明らかと思いますが、この大臣官房の広報・文化の部門で、広報・文化外交戦略課長であるとか、内閣の副広報官というポストにもいらっしゃいました。それから公益財団法人の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のスポークス・パーソンを務められたこともあります。本日まで、大臣官房審議官として外務副報道官という仕事をやっていただきました。
このように、広報とか報道関係の業務、非常に長い経験と知見をお持ちです。必ずや、内閣の重要政策を内外に広報する業務で、ご活躍されるだろうと思っています。
彼女は外務省に入られて、私は入省したときから存じ上げていますけれども、ご覧のように、非常に人柄も温厚で、いろいろな人と幅広く接して、そういった意味では人脈形成でも能力を発揮されてきた方だと思います。
私も実はこのポストは、広報とか報道の関係は初めてですが、そういった意味では、折に触れて小野、当時審議官に意見を求めたり、相談したりして、非常に力強く、的確なアドバイスをいただいてきました。そういうところが、新しい職場でも、強みとして十分に発揮されるのではないかと期待しています。
【NHK 渡辺記者】今の質問の関連ですが、一方で、今回の一連の不祥事で、山田さんという前任者が辞めて、こういう大変な中で、外務省から後任が出られることについてはどう考えていらっしゃるのでしょうか。注目されている時期だと思いますし、前任者の不祥事の問題がある中で、政権を揺るがすようなこととなっている、こういう大変な時に行くということは、背負っていくものが重いのではないでしょうか。
【吉田外務報道官】人事の話ですので、なかなかコメントすることは難しい部分もありますけれども、今申し上げたように、小野日子さん、新しい内閣広報官は、非常に経験と能力をお持ちでいらっしゃるということで、そういう意味では極めて適材適所の人事をされているのかなと思います。
ご指摘のあったような難しい状況はありますけれども、国家公務員として、倫理観、服務規律、それから公務に対する誠意ある姿勢、これを遺憾なく発揮されるだろうと思いますので、私は小野さんがご活躍されるものと期待しています。
日韓関係(3・1独立運動記念日式典における大統領演説)
【朝日新聞 安倍記者】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の演説についてお伺いします。昨日、茂木大臣の会見では、韓国側の姿勢の表明だけで評価することは難しいというお話がありました。ただ、演説では、日韓関係の言及は、去年とか一昨年と比べても大幅に増えており、肯定的な表現も目立つ内容となっています。こうした側面は日本としても前向きに捉えることができるのではないかと思うのですが、この点いかがでしょうか。
【吉田外務報道官】文在寅大統領は、「3・1運動」の独立運動記念日の式典で演説をされたということです。その中には、日韓関係について前向きな思いを示すような発言もあったと承知をしています。日韓両国、お互いに重要な隣国ですから、本来、そういった立場を踏まえて、良好な関係を築いていくべき間柄にあると思います。さはさりながら、現状、やはり日韓関係は大変厳しい状況にあります。この点については、昨日、茂木大臣の方から詳細にご説明があったと思います。まずは、大統領がおっしゃった日韓関係への思いというものがあるのであれば、そういった肯定的な部分が実際の状況になるように、健全な関係に戻すために、韓国側に適切な対応を求めていきたいと思います。
当然、我々としても、外交当局間の意思疎通は維持をして、そういった日韓の健全な関係を取り戻すために、意思疎通をしていくということは変わりはありません。
【朝日新聞 安倍記者】関連ですけれども、そうなると、日本としては、こうした慰安婦訴訟の判決などを巡って、韓国が具体的な解決策を示されない限り、大統領からこういった前向きなメッセージがあったわけですけれども、それでもやはり評価するのは難しいという、そういう立場ということですか。
【吉田外務報道官】日韓関係の現状につきましては、ご案内だと思いますけれども、旧朝鮮半島出身労働者問題、それから今ご指摘のあった慰安婦問題を含めて、日韓間には、それなりの積み重ねと合意、国際約束があります。そういったものについて、それが現状守られていない。国家としては、合意を守るということが当然の前提でありますから、それがきちんと実施されていないことに起因して、日韓関係が厳しい状況にあるということです。
したがいまして、大統領の演説ですから、これは評価する、評価しないというよりは、そういった日韓関係に対して、前向きな姿勢をお示しになるのであれば、そういうことになるように取り組んでいただきたいと、それは今申し上げたように、まずは韓国側が、そういった国際法違反、国家間合意を破っているという状況を、速やかに是正していただくことが前提になろうという、日本側の一貫した立場をご説明申し上げているということです。
【吉田外務報道官】文在寅大統領は、「3・1運動」の独立運動記念日の式典で演説をされたということです。その中には、日韓関係について前向きな思いを示すような発言もあったと承知をしています。日韓両国、お互いに重要な隣国ですから、本来、そういった立場を踏まえて、良好な関係を築いていくべき間柄にあると思います。さはさりながら、現状、やはり日韓関係は大変厳しい状況にあります。この点については、昨日、茂木大臣の方から詳細にご説明があったと思います。まずは、大統領がおっしゃった日韓関係への思いというものがあるのであれば、そういった肯定的な部分が実際の状況になるように、健全な関係に戻すために、韓国側に適切な対応を求めていきたいと思います。
当然、我々としても、外交当局間の意思疎通は維持をして、そういった日韓の健全な関係を取り戻すために、意思疎通をしていくということは変わりはありません。
【朝日新聞 安倍記者】関連ですけれども、そうなると、日本としては、こうした慰安婦訴訟の判決などを巡って、韓国が具体的な解決策を示されない限り、大統領からこういった前向きなメッセージがあったわけですけれども、それでもやはり評価するのは難しいという、そういう立場ということですか。
【吉田外務報道官】日韓関係の現状につきましては、ご案内だと思いますけれども、旧朝鮮半島出身労働者問題、それから今ご指摘のあった慰安婦問題を含めて、日韓間には、それなりの積み重ねと合意、国際約束があります。そういったものについて、それが現状守られていない。国家としては、合意を守るということが当然の前提でありますから、それがきちんと実施されていないことに起因して、日韓関係が厳しい状況にあるということです。
したがいまして、大統領の演説ですから、これは評価する、評価しないというよりは、そういった日韓関係に対して、前向きな姿勢をお示しになるのであれば、そういうことになるように取り組んでいただきたいと、それは今申し上げたように、まずは韓国側が、そういった国際法違反、国家間合意を破っているという状況を、速やかに是正していただくことが前提になろうという、日本側の一貫した立場をご説明申し上げているということです。
小野日子外務副報道官の内閣広報官への起用
【TBS 樫元記者】小野さんの件、ちょっとまた戻るのですが、今回の起用が決まって、何かご本人とお話はされたでしょうか。もしされたのであれば、どのような様子だったか、どんなことをお話しされたか、可能な範囲で教えていただければと思うんですが。
【吉田外務報道官】まだ、辞令交付も受けておられませんので、あまり詳細なことを申し上げるのは控えたいと思います。もちろん、今朝、外務省に登庁されていますので、言葉を交わしていますし、それから新しいポジションに就かれるということで、頑張って欲しいということは申し上げました。この後、辞令交付があると思いますので、またそれを受けて、新しい職分へ前進していただきたいと願っております。
【吉田外務報道官】まだ、辞令交付も受けておられませんので、あまり詳細なことを申し上げるのは控えたいと思います。もちろん、今朝、外務省に登庁されていますので、言葉を交わしていますし、それから新しいポジションに就かれるということで、頑張って欲しいということは申し上げました。この後、辞令交付があると思いますので、またそれを受けて、新しい職分へ前進していただきたいと願っております。