記者会見

佐藤外務報道官会見記録

(平成25年7月31日(水曜日)16時34分 於:本省会見室)

冒頭発言-第67回国連総会議長のブーク・イェレミッチ氏の訪日

【佐藤報道官】第67回国連総会議長のブーク・イェレミッチ氏が外務省の招待により来日します。
 この方は、滞在中、お手元に資料を配らせていただいておりますが、岸田外務大臣を含む政府要人等と意見交換を行い、軍縮・不拡散、あるいは安保理改革などの課題について協議する予定です。また、議長は、経済界の関係者の方々との意見交換を実施するということも予定しておりまして、8月6日には広島で実施されます平和祈念式典に参列する予定です。
 総会議長の来日によりまして、我が国と国連との協力関係が一層深まることが期待されます。
 ちなみに、この方はセルビアの外務大臣を務めたこともある方です。それから、国連総会議長の来日は、このところ3期連続で、66回の議長、その前は65回の議長ということで、毎期来ていただいて、3期目になります。
 詳しいお問い合わせは国連企画調整課のほうで承りますので、どうぞご遠慮なくお願いします。

慰安婦問題

【フリーランス 安積氏】本日といいますか、現地時間で30日ですが、グレンデール市のほうで慰安婦の像の除幕式が行われました。
日本政府としては、これについて外交問題にしない、政治問題にしないという立場だけれども、一応、不快を示されたわけですが、実際、予定どおり開催されたことについてお感じになるところをお願いいたします。

【外務報道官】考え方、ないし我が国がこれまで取ってきました措置につきましては、前回、あるいは前々回に御説明させていただきましたけれども、結果として、このように像が設置されたということについては、極めて残念だと考えております。

【フリーランス 安積氏】今回のグレンデールの慰安婦の像については、確か、ロサンゼルスの総領事のほうが、これについての記事を現地の新聞に寄稿されたというように聞いております。
 その他について、現地の日系人の方々は、この慰安婦の除幕式とか、そういったことについて強い懸念を、例えば総領事館のほうから示されたということは見ていないということですが、これからアーバインとか、あとウエストミンスタ-とか、そういったところでかなりカリフォルニアのほうは、韓国人の居住者が多い所もありますので、そういうところで次々と建設とか、あと、碑のほうも建設されるかもしれないというような状況ですが、このような状況に対して日本政府としては、もう少し強い態度を示すべきではないかというような声が現地のほうでも上がっていますが、これについては、どのようにお考えですか。

【外務報道官】日本政府としては、我が国の考え方、あるいはこれまで取ってきた措置等につきまして、引き続き丁寧に関係者の方々の理解を得るべく説明をし、努力してまいりたいと、このように考えております。
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