記者会見

小林外務報道官会見記録

(令和5年10月4日(水曜日)15時29分 於:本省会見室)

日韓次官戦略対話の開催

【読売新聞 谷川記者】先ほど、外務省の方で、日韓次官戦略対話を開催、9年ぶりということで発表ありましたけれども、開催の意義と、期待される成果があれば、お願いします。

【小林外務報道官】10月5日に、ソウルにおいて、岡野正敬外務事務次官と張虎鎮(チャン・ホジン)韓国外交部第一次官との間で、第14回日韓次官戦略対話が開催されると、先ほど発表したばかりです。
 この対話は、本年3月の尹(ユン)大統領訪日に際しての日韓首脳会談の結果を踏まえて、約9年ぶりに開催することになったものです。対話の成果につきましては、予断を持ってお答えすることは差し控えますが、日韓関係、北朝鮮を含む地域情勢、グローバルな課題等について、戦略的な観点から有意義な意見交換が行われることを期待しています。

新たな日韓首脳宣言

【朝日新聞 長﨑記者】私も日韓関係について伺います。先月27日に、韓国の尹(ユン)駐日大使が講演の中で、1998年の日韓共同宣言に続く新しい宣言を出すべきなのではないかとの認識を示されました。日韓関係が改善していることが背景にあろうかと思うんですが、日本政府としての見解をお願いできればと思います。

【小林外務報道官】御指摘のありました、尹大使のご発言は承知していますけれども、本件について、日本政府として、予断を持ってお答えすることは差し控えます。
 その上で、日韓は国際社会における様々な課題への対応に、パートナーとして協力していくべき重要な隣国同士です。現下の厳しい戦略環境を踏まえれば、日韓の緊密な協力が今ほど必要とされる時はないと認識しています。
 引き続き、日韓間の緊密なやり取りを通じ、具体的な日韓間の協力案件を進展させ、適切な形で対外的に示していきたいと考えています。

鈴木宗男議員の訪露

【共同通信 林記者】昨日、鈴木宗男参院議員が訪露されて、ロシア政府高官と会談したというのが伝えられています。ロシア主導の停戦なども議題になったと報じられていますけれども、改めて鈴木議員の行動に対する政府の受け止め、及び会談内容等を、日本政府として把握されているのかどうか、このあたりをお伺いできればと思います。

【小林外務報道官】御指摘の件に関する報道やロシア側の発表というものについては承知していますが、政府として、鈴木議員の発言の一つ一つについてコメントすることは差し控えます。
 政府としては基本的立場として、ロシア全土にレベル3、すなわち「渡航中止勧告」以上の危険情報を発出しておりまして、どのような目的であれ、ロシアへの渡航はやめていただくよう、国民の皆様に注意喚起してきています。
 その上で、鈴木宗男議員のロシア訪問の詳細について、政府として、お答えする立場にはありません。また、鈴木議員から、事前や事後に連絡等は受けていません。

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