国際法模擬裁判「2005年アジア・カップ」
結果と概要
2005年9月
8月22日（月曜日）および23日（火曜日）、外務省の主催により国際法模擬裁判「2005年アジア・カップ」が東京・三田共用会議所にて開催されました。
この模擬裁判は架空の国家間の係争を題材に、参加チームがそれぞれ原告、被告に扮して弁論を行い、裁判の勝ち負けを競う模擬法廷です。今年度で3回目を迎えた本大会では、国内予選で上位に入賞した日本の大学3チームと、アジア6カ国（中国・フィリピン・インドネシア・マレーシア・シンガポール・タイ）から来日した海外代表6チームが、テロリストの資産凍結および拘束したテロリストの扱いをテーマに2日間にわたって熱い戦いを繰り広げました。
模擬裁判終了後には海外学生・日本人学生ともに都内視察に行い、国会、最高裁判所等の見学などを通じて国際交流を深めました。特に海外学生にとっては日本に対する理解を深める機会ともなりました。
この模擬裁判の開催により、国際法を学ぶ学生の能力支援、国際人権・人道法に関する知識の普及および理解の増進などの点で大きな成果を得ることができました。このような機会が、国内やアジア諸国で少しでも多くの方に国際人権・人道法に関心を持っていただくことにつながることを期待しています。
参加学生からは本模擬裁判開催により国際人権・人道法をより深く考える機会となった、各国からの参加者との親睦を深めることができたなどの声を頂き、また一般傍聴者の方々からも高い評価をうけました。
模擬裁判上位入賞者・チームは以下のとおりです。
- 総合順位
- 優勝 シンガポール国立大学
- 準優勝 インドネシア大学
- 第3位 マラヤ大学（マレーシア）
- 優秀弁論者賞
- 第1位 Mr. Hadyu Ikrami（インドネシア）
- 第2位 Ms. Chua Hui Han, Eunice（シンガポール）
- 第3位 Ms. Mae S. Divinagracia（フィリピン）
- 優秀書面賞
- 第1位 アテネオ・デ・マニラ大学（フィリピン）
- 第2位 シンガポール国立大学
- 第3位 インドネシア大学
（注）優勝には外務大臣賞、準優勝には外務大臣名による準優秀賞を授与。