演説

国連の場における演説

第64回国連総会:議題118「総会の再活性化」
奥田紀宏国連日本政府代表部大使によるステートメント(骨子)

平成21年11月19日

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1.総会は、全ての国連加盟国が参加する国連で最も代表性のある機関であり、憲章第12条1.を例外として、国連憲章が規定するあらゆる問題・事項について討議する権限を有している。我が国は、総会の再活性化にコミットしており、今後とも右関連作業に貢献していきたい。

2.テーマ別討論

(1)テーマ別討論は、国連の重要アジェンダについて加盟国の理解を促進する上で有益。昨年から本年にかけて、金融危機や食料危機、資源・エネルギー問題等の地球規模の課題、また人間の安全保障といった今日的なアジェンダについてテーマ別討論が行われたことを歓迎。こうしたテーマ別討論が総会の具体的な活動につながるようなメカニズムが必要であると考える。

(2)国連の限られたリソースの中、テーマ別討論のテーマの適正な選定が重要。選定するテーマや討議内容について、総会議長と加盟国の間で十分な意見交換が行われることを期待する。

3.既存の総会決議の履行状況見直し

決議の履行状況見直し作業を継続することは重要。本件における事務局の作業と本年2月に発出された文書A/62/952/Add.1を多とする。同文書に基づき、決議の履行状況見直し作業が促進されることを期待。

4.総会と国連主要機関との関係

(1)安保理から総会への年次報告の提出、総会議長と安保理議長の定期的協議、事務総長から総会への時宜を得た各種報告を歓迎する。主要機関間の連携の強化、及び調整の改善が、今後も継続するプロセスとして実施されるように期待する。

(2)総会は、安保理と共に平和構築委員会(PBC)の親機関であり、総会・安保理におけるPBC年次報告書に関する活発な討論等を通じ、総会・安保理両機関間の連携強化に資することを期待。

5.投票システムの改善

CMPの一環で最新技術を用いた投票システムの導入が検討されていることをテーク・ノート。新たなシステムは、既存の予算の合理的運用の枠内で、加盟国のニーズや秘密保全に対する懸念等を十分に勘案されたシステムとするべきであり、事務局と加盟国の間で十分な協議が行われることを期待。

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