平成20年9月18日
4月15日の晴海出港以来、5か月間に及ぶ遠洋練習航海を終え、無事に帰国されました井上練習艦隊司令官以下乗員の皆様に対し、心よりお祝いを申し上げます。
今回の遠洋練習航海は、北米、中南米、アフリカ、ヨーロッパ、中東、アジアという多種多様な国々を訪問されたと伺っています。特に、日本人ブラジル移住100周年の記念行事やフランス、英国、オランダにおける日本との交流150周年の記念行事への参加などは、関係国との信頼を深め、友好関係をより強化したものと確信します。
現在、海上自衛隊は、インド洋において、補給支援特措法に基づき、海上阻止活動に従事している各国艦船に対する補給活動を実施しています。
「テロとの闘い」は、日本自身の問題であり、国際社会も一致して対応している最重要課題です。海上自衛隊の補給活動は、各国からも高い評価を受けており、今後とも継続されるべきものと考えます。
遠洋航海を通じてたくましく成長された実習幹部諸官も今後の部隊勤務においては、インド洋派遣部隊などの海外派遣活動に従事することもあると思います。その際には、遠洋練習航海で身につけたシーマンシップと国際感覚をもって任務の完遂に努められることを期待します。
最後に今後の実習幹部諸官の部隊勤務における活躍と海上自衛隊の発展を祈念して、私の祝辞とします。