演説

木村外務副大臣演説

第5回アジア不拡散協議(ASTOP V)
木村外務副大臣オープニングスピーチ(仮訳)

平成20年4月25日
於:東京

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ご列席の皆様、

 一番良い季節に皆様を日本にお迎えでき、大変嬉しく思います。本日、私たちは第5回アジア不拡散協議(ASTOP)に参集しておりますが、この会合の目的は、アジアにおける不拡散努力の強化です。この重要な会合が過去5年間でよく知られるようになったことを、特に嬉しく思います。

ご列席の皆様、

 今年は、我が国にとって、不拡散の分野におけるアジアの視点と関心を伺うことが、特に重要です。我が国は、G8サミットにおいて議長国を務め、国際的な不拡散努力をさらに推し進めるための方途についての議論を主導します。我が国は、本日の会議の成果を、今後のG8プロセスにも反映していく考えです。

ご列席の皆様、

 アジアをはじめ国際社会は、不拡散に対する深刻な挑戦にさらされています。北朝鮮の核・ミサイル問題は、東アジアのみならず、国際社会全体の平和と安全にとって、明白な脅威となっています。我が国は、六者会合を支持し、積極的に参加しています。イランの核問題もまた、国際社会に深刻な懸念をもたらしています。我が国は、この問題に関する安保理の努力を評価し、累次の国連安保理決議を誠実に実施しています。

 本日、米国政府は、シリアにおける不拡散上の懸念についての発表を行いました。国際社会として、我々が直面する挑戦について注視していかなければなりません。

ご列席の皆様、

 国際社会は、不拡散上の問題に対処するための取組を強化してきています。我が国は、この地域におけるこうした取組を強化するため、アジア各国と協力していきたいと考えています。この文脈で、皆様には、昨年我が国が主催したPSI海上阻止訓練「Pacific Shield 07」を思い出して頂ければと思います。参加各国には、この機会に改めて感謝申し上げます。

ご列席の皆様、

 皆様におかれては、今日一日、集中的に議論を行っていただきます。このASTOP会合が、議論を深め、我々が直面する大きな共通の課題に取り組む経験を共有する上で、有意義な機会となることを希望しています。

ありがとうございました。

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