
小池外務大臣政務官演説
第2回五カ国エネルギー大臣会合における小池正勝外務大臣政務官の発言
平成20年6月7日
於:青森
3.投資環境
- 本日、エネルギー主要消費国5カ国が集まり、エネルギー安全保障について議論することは、非常に有意義なことです。皆さんの我が国への訪問を歓迎いたします。
- 昨今の原油価格高騰の大きな要因の一つにエネルギー供給チェーン全体への投資が不十分であることが挙げられます。投資を促進するため、我々政府関係者は、様々な取組を通じ、投資に関するリスクを削減し、透明性の高い、開かれた投資環境を整備する必要があります。
- 2006年、ロシアのサンクトペテルブルクで開催されたG8サミットにおいては、主要議題の一つとしてエネルギー安全保障が取り上げられ、投資環境改善に関しても行動計画が作成されました。本行動計画は、普遍的な意義を持つものであり、我々主要消費国は、その原則を共有すべきと考えます。
- また、エネルギー関連投資についての国際的ルールとしては、エネルギー貿易・通過の自由化並びに投資の自由化及び保護について規定している「エネルギー憲章条約」があります。このような、普遍的な投資ルールを国際社会に広めることも重要な課題です。
- 原油価格が130ドル/バレルを超える中、我々消費国が一丸となって果たすべき責任は大きく、協力の余地も大いにあります。本年のG8議長国を務める我が国として、引き続き積極的にこの問題に取り組んでいきたいと思います。