2007年2月8日
(英文はこちら)
議長、
最初に、本日、本作業部会(OEWG)の61会期における最初の会合を開催していただいたことに感謝します。本日の会合は、貴議長が昨年9月に就任以来行われてきた、この重要な主題についての一連の議論に続いて行われるものです。我が代表団は、本件に関して貴議長が示している指導力を高く評価します。また、日本代表団は引き続き貴議長と緊密かつ建設的に協力していくことを確約いたします。
なされるべき作業はまだ残っていますが、安保理改革は明らかに、我々が緊急に取り組まなければならない、機構改革の残された鍵となる要素です。多くの代表団が繰り返し述べたように、現状維持は受け入れられません。このため、貴議長は、昨年の総会一般討論の締めくくりで、61会期中に行動に移す必要がある課題の一つとして、本件を挙げました。我々は貴議長に完全に同意します。我々が前進するためには、加盟国は今や、今総会会期中に加盟国間の幅広い合意に基づいて早期の決定を促進するための新しい提案、創造的、包括的でかつ説得力のある提案を必要としています。
議長、
OEWGのマンデート及び機能の有用性については、しばしば疑念が表明されます。我が代表団は、OEWGは加盟国が安保理改革をあらゆる側面について議論する有用な場となってきたと、引き続き信じています。複雑かつ機微であるため、討論は時に困難なものでしたが、OEWGの作業を通じて、安保理のメンバーシップの拡大と作業方法の改善との双方において対処すべき重要な点を洗い出すことができたという事実を見逃してはなりません。そして、OEWGの過去の討論の豊かな集積の故に、貴議長が細かい見直しを行って本件の現状を分析し、ファシリテーターが取り組むべき5つの鍵となる課題を抽出することができたのです。従って我々は、本日の審議を通じて、加盟国がこの重要な課題の現状を改めて認識し、今後進むべき途についての考えを形成することを望みます。
我々は5名のファシリテーターの任命を歓迎します。5つの柱となる課題について貴議長が述べたように「様々な形式で」ファシリテーターと協議することを通じて、加盟国が最終的な結論により近づくことを我々は希望します。我が代表団は、ファシリテーター・プロセスはOEWGとは切り離されて設置されるものと理解します。OEWGは交渉プロセスではなく議論のための場と広く認識されていますが、他方ファシリテーター・プロセスは議論のための議論の場ではなく、結果志向のものとされるべきです。このために、我々はファシリテーターに対し、協議を生産的かつ建設的に主導するよう要請します。同様の精神で、日本はプロセスに積極的に参加する努力を惜しみません。
議長、
日本は、安保理は常任・非常任双方のカテゴリーにおいて拡大することで、より代表性が確保され、実効的であり、透明なものになるべきであると引き続き確信しており、これは多くのアフリカ諸国を含む加盟国の多数に共有されています。この関連で、我が代表団は、本日ブラジル代表団がG4を代表して述べた点と立場を同じくします。作業方法の改善についても、我々は引き続き重視しています。だからこそ、我が代表団は2005年、2006年の非常任理事国としての任期中、安保理文書手続非公式作業部会を通じての貢献を含め、この目標のために安保理の内部から精力的に作業しました。言うまでもなく、安保理の作業方法を改善するためには努力を継続しなければなりません。そして、多くの代表団が述べた通り、この目標は、同時に安保理の構造を改革すればより効果的に達成されるのです。
議長、
このような改革を達成するため、日本は、これまでG4、共同提案国その他国連加盟国と共同で行ってきた努力の基礎の上に立って、今後の議論のために基礎を提供することができるかも知れないいくつかの具体的アイディアを積極的に検討しています。我々は然るべき時期に、広汎な協議のためにこれらのアイディアを提示できることを願っています。そのような行動が、OEWGの作業及びファシリテーター・プロセスに積極的な貢献となることを我々は希望します。そして今後数週間、貴議長及びファシリテーターと緊密に作業し続けることを約束します。
ありがとうございました。