
高村外務大臣演説
第62回国連総会における高村外務大臣一般討論演説(骨子)
“Japan and the United Nations: Taking up New Challenges Together”
「新たな挑戦:共に立ち向かう国連と日本」
平成19年9月28日
ニューヨーク
(全文)(英語版)
1.冒頭
(1)新旧両総会議長への言及
(2)潘事務総長イニシアティブへの支持・評価 → 21世紀において能動的たらんとする国連
(3)我が国の能動的な外交との共鳴
2.日本の処方箋:世界に対しなし得ること
(1)当面の日本の国際貢献:気候変動とアフリカ
(イ)気候変動への対処
- 気候変動に対処するため、思い切った、新たな政治決断を呼びかける
- 気候変動ハイレベル会合、G8北海道洞爺湖サミットに言及
- 理念にとどまることなく、日々の生活を改める(国民運動の展開)
- 官民共同での環境問題への取り組み(国連グローバル・コンパクトに言及)
(ロ)元気なアフリカの実現
- 1)成長、2)人間の安全保障、3)環境・気候変動への対処の重要性を強調
- 日本のこれまでの開発支援の経験を活用(TICADIV、南南協力に言及)
- 平和構築の重要性(ダルフール)
(2)脅威への効果的な対応
(イ)平和構築
- 紛争終結から復興に至るまで、平和構築に切れ目なく包括的に取り組むことが必要
- 平和構築委員会議長国としての貢献、人材面での貢献(広島平和構築人材育成センター)、その他の具体的な貢献(選挙支援、軍事監視要員の派遣等)
- イラク、アフガン、東ティモール、シエラレオネ、ネパール
(ハ)軍縮・不拡散
- 国連安保理決議を通じた国際社会の一致した対応(北朝鮮、イラン)
- 核兵器の全面的廃絶
(ニ)テロ
- 安保理決議第1776号及び補給支援活動継続に向けた努力
- 国連グローバル・テロ対策戦略等
3.より代表性があり、より効果的な安保理へ
(1)安保理の代表性を高め、より効果的なものとする
(2)常任・非常任双方の議席の拡大を通じた、安保理の早期改革
(3)今会期中に具体的な成果を達成できるよう、すべての加盟国の協働を呼びかける
4.国連を変え、世界を変える
(1)国連をどのように活性化していくかが課題
(2)新しい課題に対処するための国連の機能強化(システム一貫性、マネジメント改革等)
(3)旧敵国条項の削除に言及
(4)結語:横浜(TICAD IV)、洞爺湖(G8)、そして来年のニューヨークへ