演説

麻生外務大臣演説

「核融合エネルギーの研究分野におけるより広範な取組を通じた活動の共同による実施に関する日本国政府と欧州原子力共同体との間の協定」の署名式における麻生外務大臣挨拶

平成19年2月5日

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 リチャードソン駐日欧州委員会代表部大使を始めとする各国の駐日大使閣下、自由民主党核融合エネルギー推進議員連盟の皆様、関係地方自治体及び学術界の代表の方々、その他ご列席の皆様、

 本日の署名式に先立ち一言ご挨拶させていただきます。

 近年、環境、エネルギーといった地球規模の課題は、その深刻さを増しています。我々は、これら課題を負の遺産として次世代に残さないよう、あらゆる努力をしなくてはなりません。こうした問題意識から、我が国とユーラトムは、イーター計画に加え、本日署名の運びとなったブローダー・アプローチを通じて、核融合をエネルギー源として利用することを目指していきます。これが実現すれば、人類の未来に向け、恒久的なエネルギー源確保に資することができ、より良い地球を我々の子孫に残すことができるものと考えております。

 また、日本とユーラトムは、イーター計画及びブローダー・アプローチ事業の実施により、核融合分野の研究開発におけるトップランナーであり続けることができると信じております。我が国は、基本的価値観を共有する戦略的パートナーである欧州と、核融合を含む科学技術分野を始め、幅広い分野での連携を一層強化していく考えです。

 最後になりましたが、本日御出席の皆様方のこれまでの御尽力に感謝申し上げ、引き続いてのブローダー・アプローチ事業へのご協力をお願いし、挨拶といたします。

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