演説

国連の場における演説

第28回情報委員会
小寺次郎国連代表部公使によるステートメント
(仮訳)

平成18年4月26日

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議長、
まず、議長就任に祝意を述べるとともに、貴議長の采配の下で、本委員会が有意義なものになることを確信しております。また、シャーシ・タルール事務次長が24日に行った包括的な政策説明に謝意を表明したいと思います。

議長、
我が国は広報局がタルール広報局長の下に推し進めている改革を高く評価しています。特に、新情報技術を利用した効率的な広報の実施、国連ホームページの拡充、及び国連図書館のサービス・機能の改革は、目に見える成果であると考えます。国連の活動を世界の人々に伝えるとの広報局の役割は、今後益々重要になるものと考えており、広報局の強化のために更なる改革の継続を希望します。

議長、
本年、我が国は国連加盟50周年を迎えます。今年は、我が国国民による国連への理解を深め、関心を高めるための重要な機会であると考えます。この観点から、我が国は、厳しい財政事情の下、昨年同様本年も、UNIC東京に対して37百万円に上る財政支援を実施しました。私どもは、UNIC東京が新事務所長のリーダーシップの下、広報局との緊密な連携をとり、戦略的な広報活動を推し進め、最大限の広報成果を挙げることを確信しています。

議長、
昨年の首脳会合で合意された成果文書から生まれた改革への波動は、着実に広がり、いくつかの重要な改革が実を結びました。我が国は、国連が今後とも国際社会の諸問題に適切に対応していくために、改革への努力が不断に継続されることを強く希望しています。

議長、
現在、マンデート・レビューについて、加盟国間での議論が行われています。我が国は、マンデート・レビューの主要な目的は、単に予算を削減することや、特定の活動を削減すること自体ではない、と考えています。マンデート・レビューのより重要な目的は、優先順位に応じて資源の再配分を行い、国連の活動をより効率的なものにすることであると考えています。すなわち、我が国は、マンデート・レビューは、国連が今日の国際社会の実情により即した強力な国際機関となるための、有効な手段であると捉えています。

議長、
3月末、マンデート・レビューに関する事務総長報告(A/60/733)が提出されました。この報告書において、情報委員会に関し、情報委員会と第4委員会の作業の重複、第4委員会における審議事項の削減と審議の短縮、第4委員会における事務総長報告の廃止、情報委員会の報告書数の削減、情報に関する決議の審議の隔年化などの点が提案されています。

議長、
我が国は先程述べたマンデート・レビューの目的に基づいて、作業の重複や効率性の観点から、情報委員会のあり方や、第4委員会の審議との関連性を国連加盟国が検討することは意義があるものと考えています。

議長、
我が国は、国連広報の強化と改善のために広報局の活動を今後とも支援し、最大限協力していく所存です。

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