
麻生外務大臣演説
麻生大臣のNATO・北大西洋理事会における演説(骨子)
平成18年5月4日
(演説本文はこちら)
メッセージ:日本はNATOとより緊密に活動していく用意がある。
1.新しい安全保障環境
- 9.11後、世界の安全保障環境が変化
- アジアにおいては、冷戦時代の安全保障上の問題も残るが、新たな脅威(テロ等)も出現
- 新たな脅威は、日本、NATOを含む国際社会が一体となって対処すべき課題
- 日本は憲法上の制約はあるも積極的に国際社会の平和と安定に貢献
2.我が国の活動
- 我が国が積極的に展開するグローバルな活動。併せて、自衛隊とNATOメンバー国との協力は既に実現しており、NATOとの協力は既に始まっているとの認識
- インド洋における「不朽の自由作戦―海上阻止活動」への貢献
- イラクにおける人道復興支援
- アフガニスタンにおける日本のDDR
- PKO活動への参加(ゴラン高原)
- 災害救援への取組(パキスタン)
- 最近の日・NATO関係の進展
- NACでのブリーフィング、セミナーへの参加等。
- 昨年のNATO事務総長の訪日以来、日本とNATOの要人往来、対話が活発化。
3.今後の日・NATO関係の進展に向けて
- 日本とNATOの共通性
- 民主主義、人権等の価値観を共有。
- 国際社会の平和と安定に貢献する意思を共有。
- 今後の日・NATO関係の進展への我が国の立場
- 我が国は、域外国との関係強化に関するNATO内の議論に対して高い関心を有する。
- 日・NATO間の対話・交流の活発化(NAC(北大西洋理事会)との定期的な対話等)により、相互理解の一層の深化を期待。
- 相互理解を深める過程で、オペレーショナルな面での協力が可能性が見えてくる。日本は憲法の枠内で最も適切な方法でNATOと協力していきたい。
- できることからまず着手。最初は小さな一歩、しかし、日・NATO関係の歴史においては大きな意義。