演説

小池内閣府特命担当大臣演説

日露修好150年式典における
小池内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)挨拶

平成17年4月16日

 北方対策を担当する内閣府特命担当大臣の小池百合子でございます。日露修好150周年記念式典に当たり、一言ご挨拶申し上げます。

 2005年は日魯通好条約署名から150年という歴史的節目の年に当たります。この条約により、日露間の国交が樹立され、択捉島とウルップ島の間に国境が確定されましたが、この条約署名の地である下田に立ち、記念式典に参加できることに対して深い感慨を覚えます。

 日露両国は隣国同士であり、今後様々な意味で交流が深まっていくものと考えています。特に平成15年1月に定めた「日露行動計画」の着実な実施により、両国間の関係において、幅広い分野での協力が進められています。

 平成4年からのビザなしによる北方四島在住のロシア人と我が国国民の相互交流については、着実にその成果を挙げ、信頼関係が醸成されてきております。しかし、北方領土問題はいまだ未解決です。この問題を解決し平和条約を結ぶことは、日露両国の利益に適うものであり、両国間に真の友好関係が確立され、両国間の交流や両国民の友好がさらに活発となることを切に望んでおります。

 下田市加増野の報本寺や、プチャーチンが宿泊した沼津市戸田の宝泉寺には、有名なしだれ桜がありますが、択捉島をはじめとした北方領土にも『チシマザクラ』が花咲きます。日本国民が、このサクラをかの地にて自由に見ることができるように、また、本日の記念式典の後、サクラを植樹すると聞いておりますが、このサクラが日露友好のシンボルとなり、一日も早く華麗な花を咲かせることができますように、さらに本日の式典が両国の交流と、両国民の友好を進めていくための『つぼみ』となるよう祈念致しまして、私のご挨拶とさせて頂きます。

内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策)小池百合子

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