外務報道官談話

令和7年3月7日
  1. 3月7日(現地時間同日)、我が国政府とスリランカ民主社会主義共和国政府との間で、スリランカ政府及びスリランカ空港公社が独立行政法人国際協力機構(JICA)に対して負う債務の一部を繰り延べるための書簡の署名・交換が行われました。我が国として、本件署名・交換により両国間の債務再編が正式に完了することを歓迎します。
  2. 今般の書簡の署名・交換は、昨年(令和6年)7月に全ての債権国会合メンバーがスリランカとの間で債務の再編条件の詳細を定める覚書に署名した後、債権国会合メンバー国とスリランカとの間の最初の二国間の債務再編合意の締結となります。我が国として、今後、スリランカが早期に全ての債務再編を終え、更なる発展への道を着実に歩むことを期待します。
  3. 我が国は、2022年(令和4年)4月のスリランカによる対外債務の一時的な支払い停止の宣言を受け、インド及びフランス共和国と共に、共同議長として、債権国会合を設立し、スリランカの債務再編の取組をこれまで強力に後押ししてきました。
  4. インド洋の要衝に位置するスリランカの発展は、インド太平洋地域全体の安定と繁栄のためにも不可欠です。我が国は、引き続きスリランカの持続的な発展に一層貢献していく考えです。

(参考)債務繰延べの概要

  1. 対象となる債務の総額:約3,694億5,372万円。
  2. 支払方法:スリランカ政府は、2028年(令和10年)1月5日から2042年(令和24年)7月5日までに半年賦払で上記(1)の債務を返済。
  3. 債務に対する利子
    1. 2023年(令和5年)1月1日から2023年(令和5年)12月31日までに生じた利子は、本年(令和7年)7月5日に支払われる。
    2. 2024年(令和6年)1月1日以降に生ずる利子は、本年(令和7年)7月5日から2042年(令和24年)7月5日までの間に支払われる。
    3. 利子率は以下のとおり。
      スリランカ政府に対するもの:年0.96%
      スリランカ空港公社に対するもの:年0.18%

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