外務報道官談話
南スーダン情勢(ハルツーム宣言)について
(外務報道官談話)
平成30年6月29日
1 我が国は,6月27日(現地時間),スーダン共和国のハルツームにおいて,南スーダン共和国の平和促進に向けて関係者が「ハルツーム宣言」に合意したことを歓迎します。南スーダン情勢改善のためにスーダン政府,エチオピア政府,その他政府間開発機構(IGAD)諸国が行っている努力に対して敬意を表します。
2 関係者が今般合意された恒久的停戦を厳格に履行すること,今後早急に治安枠組み及び移行期における政治体制に関する未解決の問題につき合意を達成すること,それによって,南スーダンに永続的な平和と安定がもたらされることを強く期待します。
3 我が国は,国際社会と協調して,南スーダンの平和と安定に向けた努力を引き続き支援していく考えです。
【参考】
南スーダン共和国では,首都ジュバは比較的平穏であるものの,地方の一部において衝突や殺傷事案が継続。これを受け,東アフリカの地域機関であるIGAD(議長国:エチオピア)は,履行が停滞気味であった2015年の「南スーダンにおける衝突の解決に関する合意(衝突解決合意)」を再活性化するため,南スーダン諸勢力を集めて「ハイレベル再活性化フォーラム」のプロセスを開始。
同プロセスでは,2017年12月に敵対行為停止等が合意された後,2018年2月,5月にもエチオピア連邦民主共和国のアディスアベバで会合が開催された。さらに,6月からは,スーダン共和国の首都ハルツームに場所を移し,キール大統領,南アフリカで軟禁されていたマシャール前第一副大統領の参加も得た上で,引き続き協議が行われている。