外務報道官談話
シリア南西部での停戦に関する米国・ロシア・ヨルダン合意について(外務報道官談話)
平成29年7月10日
1 7月8日(現地時間7日),ヨルダンにおいて,米国,ロシア及びヨルダンの3か国がシリア南西部における停戦に合意しました。我が国は,シリアにおける暴力の低減に向けた取組を歓迎します。
2 我が国は,本件合意が,シリアにおいて,停戦体制を強化するとともに,迅速,安全かつ阻害されない人道アクセスを保証し,政治プロセスの実質的な進展につながることを強く期待します。
(参考)シリア南西部での停戦に関する米国・ロシア・ヨルダン合意
7月7日,ヨルダンにおいて,米国・ロシア及びヨルダンが,シリア南西部における停戦に合意。停戦は,7月9日正午から発効。同日,G20サミットのマージンで行われた米露首脳会談においても,シリアにおける重要な進展として本件合意について協議。
この合意により,米国・ロシア及びヨルダンは,シリア南西部での紛争地域に関する範囲を示した地図に合意。地図作成により,シリア政府軍と反体制派の境界を明確にし,暴力を低減することを目的としている。今後米国・ロシア及びヨルダンは,停戦の監視,シリア南西部の「緊張緩和地帯」をコントロールするルール,監視軍(monitoring forces)の派遣を含む停戦監視体制等の詳細について,引き続き協議を続けていく予定。