外務報道官談話
エジプトのミニア県におけるテロ事件(外務報道官談話)
平成29年5月29日
1 5月26日(現地時間同日),エジプトのミニア県におけるテロ事件により多くの死傷者が発生したことに関し,ご遺族に対し心からの哀悼の意を表するとともに,負傷者の方々に心からお見舞いを申し上げます。
2 テロはいかなる理由によっても正当化できず,我が国はこのようなテロ行為を断固として非難します。我が国は,エジプト政府及びエジプト国民に対し,強い連帯の意を表します。
(参考)事件概要
5月26日,エジプトのミニア県(首都カイロから南に約250km)において,コプト・キリスト教徒約50名が乗る大型バスが武装集団の襲撃を受けた。エジプト保健省の発表によれば,女性と子供を含む28名が死亡,23名が負傷。今回の事件に対し27日,ISILが犯行声明を発出した。なお,エジプトにおいては昨年12月にカイロで,本年4月にタンタ及びアレキサンドリアにおいてコプト・キリスト教会を狙ったテロが発生している。
今回の事件を受け,エジプト軍はリビア(地中海沿岸のデルナ)のテロ組織の拠点に対する空爆を実施した。