外務報道官談話

平成28年10月25日

1 本25日(現地時間24日),パキスタン南西部のクエッタにおいて発生した警察訓練校襲撃事件によって多くの死傷者が生じたことに,強い衝撃と悲しみを覚えます。我が国は,亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに,ご遺族に対し哀悼の意を表します。また,負傷者の方々の一日も早いご回復を祈念します。

2 このようなテロ行為は,無辜の人々を狙う許し難い行為であり,我が国は,これを断固として非難します。我が国は,あらゆる形態・目的のテロを非難し,いかなるテロ行為も正当化し得ないことを改めて強調します。

3 我が国は,国際社会と協力しつつ,テロに立ち向かうパキスタン政府の努力を支援していく考えです。

(参考)
  10月25日午前1時30頃(現地時間24日午後9時30分頃),パキスタン南西部バロチスタン州の州都クエッタの警察訓練学校を3名の武装集団が襲撃し,少なくとも51名(大半は士官)が死亡,97名が負傷した。事件発生後,軍と辺境警備隊は,約4時間にわたる武装集団掃討作戦を実施した。武装集団3名は全員自爆ジャケットを装着しており,2名は自爆し,1名は射殺された。一部報道によれば,テロ組織「ラシュカレ・ジャングビ」が犯行声明を出した模様。
 なお,同訓練学校は,クエッタ中心部から南方に約12キロに位置しており,2006年及び2008年にも襲撃されたことがある。


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