外務報道官談話
アフガニスタンにおけるテロ事件について(外務報道官談話)
平成28年4月20日
1 4月19日(現地時間同日),アフガニスタンの首都カブールの国家保安局(NDS)付近にて車両爆弾による自爆テロ及び銃撃戦が発生したことにつき,強い衝撃と憤りを覚えます。亡くなられた方々及び御遺族の方々に心から哀悼の意を表します。また,負傷された方々に心からお見舞い申し上げるとともに,一日も早い御回復を祈念します。
2 アフガニスタンの平和と復興に向けた努力を踏みにじるこのようなテロ行為は決して許されるものではなく,我が国はこれを断固として非難します。我が国は,あらゆる形態,目的のテロを非難し,いかなるテロ行為も正当化し得ないことを改めて強調します。
3 我が国は,アフガニスタンを再びテロの温床とさせないとの方針の下,政治プロセス,治安,復興支援の各分野で,アフガニスタンの安定に向けて積極的に取り組んでおり,今後とも支援していく考えです。
(参考)事件概要(アフガニスタン内務省発表)
(1)現地時間4月19日午前8時55分(日本時間同日13時25分),カブール市内中心部の国家保安局(NDS)第10局の要人警護ユニット裏手の個人所有車庫に駐車されていたトラックに搭載された仕掛け爆弾が爆発。破壊された箇所から,反政府側戦闘員1名が侵入し,治安部隊との間で銃撃戦に発展。午前11時頃に戦闘員が射殺され鎮圧された。
(2)トラックの爆発により,近隣の住宅,商店,政府関係施設に多大な被害が生じた。少なくとも死亡者30名,負傷者327名が発生した。
(3)この爆発により,モハンマド・サルワル・ダーネシュ第二副大統領の甥のアッバース・ダーネシュ氏及び大統領警護ユニット要員1名が死亡した。
(4)事件発生後,反政府武装勢力タリバーンの報道官が犯行声明を発出した。